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読書感想：魔王と竜王に育てられた少年は学園生活を無双するようです３ - 読樹庵 (hatenablog.com)
さて、魔王と竜王であり愛する者であるテスタロッサとリオを解放するために戦っているルイシャであるが、解放したらシャロとアイリスとの関係はどうするのであろうか。というのと、魔王国と竜の国、果たしてどちらで過ごすのだろうか、という点も一つ。そんな前置きはさておき、前巻でシャロも味方につけ、いよいよ本当の意味で捜索が始まる訳だが。画面の前の読者の皆様、こうは思われた事はないだろうか。ルイシャとシャロとアイリス、彼等以外の級友の実力ってどれほどのものか、と。
彼等が別格に強いのは自明の理。しかし級友達も負けてはいないと分かるのが今巻である。
アイリスの一族の手の者が調べ上げた情報、それは南の賭博の国の闘技大会の優勝景品、そして法王国東部の港町に伝わる海賊王の伝説の中、そこに各一つずつ「勇者の遺品」が眠っているというもの。日々決闘を挑まれたり、更には生徒会に絡まれたり。そんな日々の中、ルイシャは狙いを海賊王の伝説に定め。大陸全土の学園が集う武闘大会「天下一学園祭」で優勝景品であるリゾート宿泊券で法王国に合法的に入国する為、参加を決める。
生徒会に人選を託され、自身の手でメンバーを選び出し。大会に乗り込んだルイシャは数々の強敵と出会い、ぶつかり合う事になる。
商国が誇る、独自の技術を用い魔法にも勝る力を持つ「若き獣牙」の面々、帝国最強であり世界でも指折りの剣士、クロムが率いる帝国の部隊。
次々と進む戦いの中、実力を制限した状態でもルイシャが力を示し。負けじとユーリも、鍛え上げた力を見せつけ。更には級友を傷つけられたルイシャの級友、カザハやヴォルフが力を示し。様々な妨害も苦にせず、一つ一つ乗り越えながら目的に近づき、皆の手で勝利を手にする。
「今度こそ僕の百パーセントで戦います・・・・・・！」
「さぁ存分に―――殺し合おう」
彼の類まれなる実力に目を付けた様々な勢力。その一つであるクロムは、彼にひっそりと襲撃をかけ、二人きりの場所へと持ち込み、ルイシャとクロムの激突が始まる。その中で、守りたい者の為に覚悟を決めたルイシャの力は、完全なる覚醒の時を迎え。その力を正面から受け、クロムは獰猛に嗤い。強者に飢えていた二人の激突が、心行くまで繰り広げられる。
「他の女性に目が向かないよう、徹底的に」
でもやっぱり、それが新たなヒロイン候補をひっかけるのは当たり前で。彼にメラッとした二人に押し切られて絞られるのも当たり前か。
一年振りの戦いの面白さ、熱さがある今巻。シリーズファンの皆様は是非。
きっと貴方も満足できるはずである。
魔王と竜王に育てられた少年は学園生活を無双するようです 4 (オーバーラップ文庫) | 熊乃げん骨, 無望菜志 |本 | 通販 | Amazon
