読書感想:【新装版】自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う2

 

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読書感想:【新装版】自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、現在絶賛アニメ放送中、故に連続刊行である今作品。前巻のあらすじは、と言うと前巻を読まれている読者様であれば流石に覚えておられるであろう。ではその前提の元に話を進めていく訳であるが、今巻では何が起きていくのか。それは、ハッコンの成長と躍進。より大きな意味で、ハッコンが迷宮攻略に欠かせなくなっていくのである。

 

 

そしてこの作品、ラブコメと言う方向でとらえるならヒロインは無論ラッミスであるが、現状ラブコメが成立する関係でも無し。その辺りについても触れていくのが今巻なのである。

 

「やっぱ、昔のアレとダブったのか」

 

前巻の最後、ハッコンは何とかラッミス達に救出され。まるで縋りつくかのようなラッミスの様子に、ヒュールミが二人の過去、魔物の大軍により故郷の村が滅ぼされた時の事を教え。何とか日常に戻るも、ラッミスの過保護ぶりが加速し。そんな中でも、再び異世界での日常は続いていく。

 

ある時は恋の相談に乗って、自販機から花を取り出して見せて。ヒュールミが心の声が聞こえる魔道具を開発したら騒動の火種になって。更にはチェーン店に対抗すべく、インスピレーションの元と食材を提供する事になったり。スオリの見栄に巻き込まれたりする中、実力者集団である「愚者の奇行団」の団長、ケリオイルにお願いされて。増え始めた鰐型の魔物の調査にダンジョンに出向く事となる。

 

―――が、しかし。それは新たな波乱の幕開け。 復活していた鰐型の魔物のボスに襲われ、皆を逃がすために囮となり。あげく飲み込まれ、自販機の商品を生かしたアイデアで討伐するも、地盤沈下に巻き込まれダンジョンの下層に落下してしまったのだ。

 

迷子になっていたハンターたちに偶々保護され、何とかその場を離れることに成功するも、其処に現れるのは下層の魔物である炎の骸骨。その場は何とか逃げ出し、捜索に来ていたラッミス達との合流に成功するも、その炎の骸骨を倒す為、そのまま彼らに協力する事となる。

 

「人間として蘇ることも可能だ」

 

その理由も今できた。ハッコンが手に入れた、鰐の魔物のボスがドロップしたコイン。最下層に辿り着き、これを持っていれば願いがかなえられる、かもしれない。その希望を信じ、更に進化させた機能と、自販機らしい攻撃方法で。新たにハッコンは活躍していくのである。

 

前巻を楽しまれた読者様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。

 

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