読書感想:家で無能と言われ続けた俺ですが、世界的には超有能だったようです6

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:家で無能と言われ続けた俺ですが、世界的には超有能だったようです5 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻でジークことノアは、姉達から課された課題を乗り越え冒険者としての自由を掴んだわけであるが。一応は姉からの干渉が無くなれば何があるのか。それ即ち王道の冒険もの。ファンタジー×冒険な作品では王道の展開へともつれ込んでいくのである。

 

 

「早かったじゃない。流石ノアね」

 

ノアのAランクへの昇格をかけ挑む試験、討伐対象となるのは強力な竜であるゴールデンドラゴン。その竜及び強力な魔物が住む山のふもとにある異国情緒あふれるチーアンの街。そこで待っていたのは賢者である姉、シエル。王立魔法研究所で作られた巨大な魔結晶がドラゴンに奪われたために依頼した、という事実を知り。彼女も仲間に加え、ノア達は疲れを癒した後に一路、山へと向かう。

 

 が、しかし。そもそも竜への信仰が根付くチーアンの街で信仰されているのはゴールデンドラゴン、故に地元の人達の協力は願えずという厄介な状況に出迎えられ。雪山を越え竜の住む谷へ向かってみれば、雪山にいない種類も多数含めた幾多のドラゴンに襲撃され、慌てて撤退する羽目になってしまったのである。

 

一度街に戻り協力者を探す中、協力を申し出た少女、メイリン。薬草を探す為、という彼女の案内により近道の洞窟を抜ける中、まさかの彼女の裏切りにより強力な魔物に襲われシエルが負傷し。良心の呵責に耐えかねたメイリンの家に招かれ、彼女の祖母の治療により何とかシエルは回復する。

 

彼女が語るのは、信仰の違い。この街で大多数を占める信仰を統べる導師が行う竜の王復活の儀式にメンバーを分けて潜入し、そこで見たのは苦しむゴールデンドラゴン。街に残ったクルタ達が竜の襲撃に遭う中、ノア達はゴールデンドラゴンの求めに応じ、竜を操らんとしていた導師へ攻撃を仕掛け、戦いが巻き起こる。

 

導師の正体、それはこの世界ではない世界から来た魔族。姉達の援護により導師を討つことに成功するも、竜の王から生まれた子供が操られてしまい。チーアンの街を襲う竜の王の子供と、ノアは向き合う事となる。

 

「でも、こんな悲しい頼みを受けることなんてできない!」

 

親から頼まれた子殺しの頼み、だけどそれでも諦めたくない。救いたい。ノアは駆ける。修復を終えて届けられた聖剣をその手に、救うために。

 

その先に待っている結果はどんなものなのか。それは是非、皆様の目で見ていただきたい。

 

本格的な冒険が始まる今巻。シリーズファンの皆様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。

 

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