読書感想:淫魔追放2 ~変態ギフトを授かったせいで王都を追われるも、女の子と〝仲良く〟するだけで超絶レベルアップ~

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:淫魔追放 ~変態ギフトを授かったせいで王都を追われるも、女の子と〝仲良く〟するだけで超絶レベルアップ~ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、発売するなり重版をかました問題作、という商会がこの作品はされているが、前巻を読まれた読者様は実際その通りであると納得されているのではないだろうか。プロローグの位置に盛り込まれた、前巻の内容紹介。その中だけでどれだけ「男根」という言葉と、「仲良し」(隠語)という言葉が出てくるのか。一生分見たかと思えるほどに、出てくるその二つの単語。しかしそれは誤りである。もっともっと、いい意味で酷い方向に行くのが今巻なのである。

 

 

「いやそんな使い方しないよ!?」

 

前回、蟻の女王であるレジーナを「仲良し」により仲間に加え、暫くした後。彼女は周辺地域の復興に手を貸すことになり、暫し離れる事になり。そんな中、エリオは異常な成長の中で新たに発現した謎のスキルが気になり。ルージュの依頼を受ける事を対価に、鑑定の為の力を入手し、さっそく鑑定へと臨む。

 

 そこに記されていたのは、「現地妻」という名のどう見ても名前が最悪なスキル。だがそれは名前に反して、人を呼び寄せたり、逆に対象者の元に転移したり、と世にも珍しい瞬間移動系のスキルだったのである。

 

そんな中、ルージュの依頼である指名依頼へと出向く中で出会ったのは、神聖法国から逃げてきたシスター、クレアとその護衛であるシルビア。控えめに言っても破戒僧である彼女から、神聖法国の悲惨で腐敗した現状を聞き。鑑定のためのアイテムの材料を集めに行くのに、共に旅をする中。クレアは何処か、エリオを見定めたように嬉し気に。彼を助けるアイテムを置き土産に、姿をくらますのだった。

 

彼女の思惑が分からず首を傾げるエリオとアリシア。だが、状況はここで急展開を迎える。突如として各地の教会にアリシアの手配書が配られ。身を隠すべく、クレアの預言を頼りに、エリオとアリシアはダンジョン都市へと移動する事となる。

 

ダンジョン攻略のための大規模冒険者パーティ、旅団。その中でも大手である三つの旅団が力を持ち街の表も裏も支配しているが故に、身を隠しやすいその街へと移動して早々。三つの旅団の一つである「女帝旅団」のリーダーであり寝取りのギフトを持つステイシーに目を付けられ。隙を突いて呼び出されたかと思えば、彼女の催眠スキルでエリオが魅了されてしまう。

 

「『仲良し』しないと・・・・・・気絶するまで・・・・・・」

 

 アリシアの力も及ばぬ絶対強者、だが催眠スキルが変な具合に作用してしまったのか。性欲のままに暴走を始めたエリオが、無意識の内に新たに目覚めたスキルで生成した性行為の為の部屋に彼女を攫い。正気ではないままに、本能のままに『仲良し』を繰り返す事で。ステイシーを隷属させてしまったのである。

 

強敵との激突、そして街から街へ新たな旅。文字にすると王道のファンタジー、である筈なのだが、何故こうも何とも言えぬ引き込まれる強さがあるのか。それはやはりこの作品がエロいからであろう。もうアホじゃないか、気でも狂ったんじゃないか、とでも言いたくなる程に「仲良し」で全てを蹂躙していく。だがそれが頬がひきつるような面白さを出しているのである。

 

前巻を楽しまれた読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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