読書感想:淫魔追放 ~変態ギフトを授かったせいで王都を追われるも、女の子と〝仲良く〟するだけで超絶レベルアップ~

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 さて、創作の世界に時に存在する存在に「淫魔」というものがある。インキュバスは男性、サキュバスが女性であるというのが通説ではあるがサキュバスの方が多く登場する気がするのは何故であろうか。それは創作の世界に於いて、そのような存在が登場するのは男性向けコンテンツが多いからではないだろうか。

 

 

そんな当たり前の前置きはさておき、淫魔と聞いて画面の前の読者の皆様はどんな連想をされるであろうか。やはりそれは、性に関するものが多いであろう。淫靡、はたまた絶倫。そんな性に関する第一印象がやはり多いのではないだろうか。

 

 ここまでが前置きであるが画面の前の読者の皆様も何となくお察しなのではなかろうか。この作品には淫魔が登場する。しかしその淫魔とは、主人公である、何処かの槍使いでもある魔法使いと同じ名の少年、エリオ(表紙中央)なのである。

 

ある一定の歳になった子供達に発現する「ギフト」と呼ばれる才能が全てを左右するとある異世界。ギフトを授かる祭りの場、遂にエリオにもギフトを授かる時が訪れる。

 

 しかし、「聖騎士」を多く輩出する家系である彼に発現したのは何故か、「淫魔」と言う名のギフト。しかも発現したスキルは一つ、「絶倫」のみ。無論こんないかがわしい存在が都に居られる訳もなく。なすすべもなく、彼は追放されてしまう。

 

どうしたら良いのか、一先ず湧き上がる欲を鎮めるために自分を慰めるエリオ。が、しかし。ここで衝撃の事実が判明する。

 

 それは、ムラムラのような性の衝動を消化するだけでレベルが上がると言う事。更には彼を追いかけ家出してきた、「神聖騎士」でもあり彼を溺愛する幼馴染、アリシア(表紙右)に宿で逆うまぴょい、もとい逆(自主規制)されてしまい。獣欲にも近い彼女の性への衝動を受け止めた事で更なるレベルアップを果たしてしまう。

 

そう、もうお分かりであろう。この猥雑なギフトはすさまじいまでの力を持っていた。その力を忌避しながらも、仕方なく振るい。アリシアと共に冒険者となったエリオは、試験官をしてくれたショタコン冒険者、レイニー(表紙左から二人目)、旅の道中で助けた辺境都市の二つのギルドの重鎮の娘、ソーニャ(表紙左)に力を認められ。只の依頼を受けた筈が魔族のせいで国の危機に変わり、事件の渦中に飛び込んでいく。

 

「僕だって、こんなこと死んだってヤリたくないんだ・・・・・・。」

 

 ・・・と、ここまでを見ればちょっとエッチな王道ファンタジーであろう。実際、確かに王道ファンタジーではある。しかしこの作品の作者はあの赤城大空先生である。つまりはそういう事なのである。

 

何処の世界に、自分の男根が変化した剣を振るう主人公がいるのか。どんな世界なら、金策の為に分身して複製させた自分のイチモツを大人の玩具として売りさばく主人公がいるのか。一体どこをどう繋げば、魔族を人々の為に犯すなどという発想が出てくるのか。

 

もうお分かりであろう。この作品はエロい、更にはかなり直球な下ネタがこれでもかとぶち込まれている。だからこそ、何故か頬がひきつるような笑いが出てしまっても。それは当然の反応であるはずである。

 

赤城大空先生のファンの読者の皆様、色々な意味で笑いたい読者の皆様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

淫魔追放: 変態ギフトを授かったせいで王都を追われるも、女の子と"仲良く"するだけで超絶レベルアップ (ガガガ文庫 あ 11-26) | 赤城 大空, kakao |本 | 通販 | Amazon