読書感想:世界最強騎士団の切り札は俺らしい2 無敵集団の中で無能力者の俺が無双無敗な理由

f:id:yuukimasiro:20210912224151j:plain

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:世界最強騎士団の切り札は俺らしい 無敵集団の中で無能力者の俺が無双無敗な理由 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻で超魔覇天騎士団の一員として認められ、ナンバー0という規格外のナンバーを与えられた我等が主人公のミヤ君。そんな彼にやっぱり足りないものとは何であろうか。力の使い方を説き、導く年上の存在も確かに必要である。だがしかし。他にも必要なものがある。それは何か。

 

 

それは「友達」。同年代の、気の置けぬ友人。時にぶつかり合ったり、バカをやったりすることのできる相手。それもまた、ミヤにとっては必要なもの。

 

そんな存在との出会い、そして新たな戦いへの誘いが彼を待っているのであるのが今巻である。

 

平時は市井の人間として酒場で働く彼へと舞い込んだ任務。医療系のトップであるナンバー10、「慈悲の女神」、カイリー、前巻で知り合った騎士であるディーヴィ、そして道案内としてシャイ・リーンが同行し。北の属国であるホルムベルク領に現れた魔人卿への対処に向かうという任務。

 

 だがしかし、初戦は取り逃がす結果となり帰宅した彼の元を一人の少年が訪れる。彼の名はカルゲルド。ナンバー11を与えられた熱血系の少年騎士であり、いくら傷つこうとも再生する不死身の肉体を持つ者である。

 

シャイ・リーンを崇拝するが故にミヤの事がどうしても許せず。騎士団の仲間を見届け人としてとある競技で争う事になり。その力を見せつけ、あっという間に心を開いた彼に一方的に相棒認定されるミヤ。

 

 彼と、そしてディーヴィと。年少組三人でチームを組み向かう任務地は「迷いの森」。森の中にある遺跡に隠されたお宝を魔人卿が狙い、敵を追い向かったシャイ・リーンが行方不明となった地。

 

決戦の舞台に集う仲間達。新たに出会う仲間、身体に多数の魔導器を埋め込んだ機械化紳士、ナンバー5、ヴィット。 見届ける事になるのはシャイ・リーンが帝国の剣となった切っ掛け。妹であり自分が力を奪ってしまった因縁の相手、クォ・ルーンを巻き込む魔人卿の陰謀。

 

「・・・・・・そうか。まぁ確かにね」

 

 皆で協力して戦って、自身の新たな謎の力で事態を解決に導いて。だが、ミヤの心の中に残るは一抹の納得できぬ思い。全てをかき乱した魔人卿への怒り。それは今まで、一度も抱いたことのない感情。

 

圧倒的なバトルの中、新たに得ていく仲間と感情。ミヤが新たに手に入れていく大切なものは、果たして彼を何処へ導くのか。

 

前巻を楽しまれた読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

世界最強騎士団の切り札は俺らしい2 無敵集団の中で無能力者の俺が無双無敗な理由 (ファンタジア文庫) | 輝井 永澄, bun150 |本 | 通販 | Amazon