読書感想:我が弟子が最も強くてカワイイのである

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祝、この弟子が可愛い2020年2月及びこの師匠が傲岸不遜2020年2月W受賞(嘘です)

 

さて、何度も世界を気紛れに救ってきたものの退屈を持て余す不老不死の魔術師、テオ(表紙左)が奴隷の少女アリエッタ(表紙右)と出会い師弟関係となったら弟子バカになってしまったというのが趣旨のこの作品。

 

とりあえず、テオは一回自重すべきである。いやこれでも自重している方かもしれないが。

 

弟子を近くで見守りたいが故に若返って同じ学園に潜入し。試験で周りを驚かせたかと思えば水面下で思惑を巡らす黒幕の懐にまで侵入し、アリエッタを鍛える為に必要な獲物を見繕ったり。

 

師匠あなた常識が無いんだから自重してください。

 

そんなツッコミを無数に投げたくなるほどにぶっ飛んだ行いを地で行きながら、手慰みにアリエッタ以外にアドバイスしたり、最後は圧倒的な力で一撃で決めてみたり。

 

そんな常識外の最強師匠に育てられた少女、アリエッタ。彼女もまた一種の常識外れである。あと師匠が大好き過ぎである。

 

テオに素養の面を指摘されながらも創意工夫と努力でドラゴンを退けるまでに成長して。

 

テオを大好き過ぎる余り近くに来た先生の正体に気付きながら黙っていたり。はたまた師匠に女子が近づいたら思わずテオが冷や汗掻く程に虚無に陥ったり。

 

トドメに彼女が目指すのは不老不死の領域。その理由は大好きな先生と一緒にいる為。

 

そんな彼女の願いに気付きながらそれでもいいかとテオは肯定して。

 

この二人、両想いではなくて何なのか。無自覚にお前等バカップルかと言わんばかりのいちゃつきを繰り広げていながらまだ懇ろになっていないのは何故なのか。

 

それは二人が本当の意味で並びあっていないから。だから未熟なアリエッタは彼の背中を目指して駆け続ける。

 

これはお互いが大好き過ぎて若干バカな最強師弟が世界を振り回す作品。圧倒的な無双による爽快感とたゆまぬ努力を続ける成長物語が好きな読者様にはお勧めしたい作品である。

 

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