読書感想:わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)

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突然ではあるが画面の前の読者の皆様の中で、高校デビューに何かしらの思い出がある読者様はその思い出を教えてください参考にいたしますので(←何の参考だ)

 

さて、ガールズラブコメフェアという事で「ありおと」こと「女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話」と同じ月に刊行されたこの作品。折角なのでありおととの比較をしながら感想を書いていこうと思います。

ありおとの感想はこちら↓

yuukimasiro.hatenablog.com

 

・ありおとがラブならわたなれはコメディ

 

さて、前者であるありおと(以下略称)は絢と鞠佳、二人の少女のどちゃくそに重い愛の感情が絡まり合う百合のお話であり、周りの人はいるけれど主に二人にしか焦点が徹底的に当てられていない作品である。対し、わたなれ(以下略称)はコメディの部分を主として打ち出してきているのが特色であり

 

「今まさに落ちているんだけど!? なんで跳んだ!? 踏み切った!?」

 

という感じの真唯(表紙右)のぶっ飛んだ奇行や言動に振り回されるれな子(表紙左)がツッコミを繰り広げる、まるでジェットコースターのように急転直下な勢いの会話が繰り広げられているため、百合が苦手な読者様でもコメディものとして楽しめるのではないだろうか。

 

・ありおとは二人、わたなれは五人

 

次に注目すべき点としては、わたなれは絢と鞠佳が二人きりで行動しているのに対し真唯とれな子は二人を含むリア充五人グループとして行動しているという点が挙げられる。この事がれな子と他のキャラの会話のシーンを自然と作り出せる状況を生み出しており、そういう点では一種の群像劇と言えるのかもしれない。

 

・絢と真唯、タチな二人の攻め方

 

さて、では三つ目の注目点としてありおとの絢とわたなれの真唯、二人の攻め方の違いについて触れたいと思う。

 

まず、絢の方は躊躇いが無い。躊躇いなく性行為に及び、まるで鞠佳に教え込むように性行為を施していく。

 

対して真唯の方はどうか? 彼女はありおととの勝負とは条件が異なるので一概には言えないが、れな子と友達として付き合う事もある。が、彼女は友達同士の遊びにも手を抜かずふとした瞬間から自らのペースに持ち込み、れな子へ一気に攻め込んでいく。この事から考えるとより策士なのは真唯の方ではないだろうか。

 

・でもやっぱり面白い。

 

さて、ここまで長々と語ってきたが、一言で言うならわたなれにはわたなれ独自の面白さがあるのは確かである。

 

なのでどうか、笑いながら百合が楽しみたい読者様は是非読んでみてほしい。きっと満足できるはずである。

 

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