読書感想:迷子になっていた幼女を助けたら、お隣に住む美少女留学生が家に遊びに来るようになった件について6

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:迷子になっていた幼女を助けたら、お隣に住む美少女留学生が家に遊びに来るようになった件について5 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻まで読まれている読者様であれば、前巻でようやく明人が背負わされていた呪縛を全部振り切る事が出来た、というのはご存じであろう。今まで積み上げてきた縁が力となり、更に運命的な繋がりまで力を貸して。その上で乗り越えた、つまりここからは最早何も縛るものなし。TCG的に言うならばずっと俺達のターン、的な展開となる訳である。

 

 

そして、縛るものが無くなったと言う事は、先に考えねばならぬものが無くなったという事。より詳しく言うのならば、恋愛に全力投球できるようになったという事。するとどうなるのか。ブーストタイムも真っ青な勢いで枷が外れた、甘々が激流が如き勢いで襲い掛かってくると言う事なのだ。

 

「周りの目を気にせずに、明人に甘えたい時もあるでしょうからね」

 

前巻で恋人、の範疇を飛び越え婚約者同士となった事で、お引越しする事となり。ソフィアや花音、神楽耶も共に暮らすことになる家に引っ越すも、花音の計らいでイチャイチャ用に元の部屋が保持される事となったり。シャーロットの秘密の趣味であった割と年齢規制のある同人誌が白日の下にさらされたり。

 

「よしよし、大丈夫だよ」

 

そんな事があれば傷つくのも仕方のない事。シャーロットは明人に散々に甘え、明人は真正面から受け止めて甘やかす事となり。花音に生暖かな眼で見守られたり、ソフィアに複雑な顔をされたりしつつ。新居に引っ越し、共同生活は幕を開けるのだ。

 

「今回に関しては、自分で稼いだお金で買ってあげたいんです」

 

新生活早々、シャーロットが明人から離れなくなると言う可愛らしい問題も起きたりする中、明人が意識していくのは彼女の誕生日。サプライズしたい、自分で稼いだお金で買いたいと花音に相談し、神楽耶が提案し、家事をする事でお金を貰うという事となり。神楽耶に厳しく指導されながらも何とか食らいついていこうと、頑張っていく。

 

「もう、我慢できませんよ・・・・・・」

 

さて、頑張る彼のその隣、シャーロットはどうなっていたのか。端的に言うと、彼女の中で思いはより円熟し、もはや熟れて落ちそうなほどに深化の度合いを深めていた。はた目から見れば発情しているのか? と思ってしまう程に。 どんどん我慢が出来なくなっていく、今すぐ欲しいと今にも手が出そうなほどに。

 

「電気、消してくださいますか・・・・・・?」

 

そう、我慢が出来なくなっていく。そして最早最低限の建前と理性を残し、互いの我慢という壁はもはや崩れ落ちようとするばかり。 全ての準備は整い、据え膳食わぬは何とやら。聖夜のイブに二人きり、するとどうなるのか? 答えは言うまでもないだろう。思わずレーベルを間違えてなかったか確認してしまう、かもしれぬくらいに濃厚な恋人の時間へとなだれ込んでいくのだ。

 

そんな時間の後、日付が変わって誕生日に、彼女を安心させるための誕生日プレゼントを贈り。より二人の愛は、熟れて実っていくのである。

 

新展開、という名のブレーキが壊れた加速が始まる今巻。シリーズファンの皆様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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