読書感想:Sランク冒険者である俺の娘たちは重度のファザコンでした6

 

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読書感想:Sランク冒険者である俺の娘たちは重度のファザコンでした 5 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻より今巻までの間は一年は開かず良かったわけであるが。前巻でかつての好敵手であった存在、リバルとも再会し、王都での生活をより充実させていったこの作品の主人公、カイゼルであるが。画面の前の読者の皆様、こうは思われなかっただろうか。そろそろ次、何をやるのだろうか? と。

 

 

その点については安心していただきたい、まだまだネタは尽きる訳ではないので。そして画面の前の読者の皆様、こうは思われた事はないであろうか。そう言えば、エルザやアンナ、メリル達三人娘が田舎から王都に出て来た時、苦労しなかったのか、と。その辺りにも触れていき、やっぱりカイゼルが活躍するのが今巻なのである。

 

「まさか過去にやってきていたとは・・・・・・信じられないな」

 

ある日、カイゼルが気が付いた時。けがを負った状態で王都にいて。しかし街の誰も三人娘の事を知らず、更に話がかみ合わず。一先ずエルザと合流する事が出来、そこで判明するのは彼は今、何故か三年前の過去の世界にいたと言う事。一先ず娘達に信じてもらう事には成功するも、未来への干渉を避ける為に娘達を頼ると言う事は避け。さてどうしたものか、という時に偶々出会った、閑古鳥のなく宿屋の主、リズべスの元で住み込みで働く事となり。働きながら、元の世界へ帰るための方法を探す事となる。

 

が、しかし。やはりカイゼルの行く先、面倒事が待っていない訳もなく。この時代ではそれぞれの組織でまだ新米である三人娘達の直面していた問題に触れていく事となる。

 

エルザの所属していた騎士団に蔓延っていた、無能な騎士団長をトップとする腐敗問題。アンナの属しているギルドに根付く、ノルマ等の体勢の問題。そして、新たな発明をしたメリルを狙う、不穏な影。

 

その裏に巣食うのは、この時代で政治を牛耳っていた宰相の汚職問題。襲い来る刺客を成敗し、自白魔法で聞き出して宰相の政治生活の息の根を止め。その最中、アンナから齎されたのは断崖絶壁の上にある古城に住まう魔女の話。時空に関する魔法を持っていると言う彼女に会いに早速会いに行く中。今まで忘れていた記憶は明らかになる。

 

それは、カイゼルは強大な魔物との戦いの中、三年後の世界で魔女を庇ったという事。そして魔女による魔法行使でこの世界に飛ばされてきた、という事。

 

「俺はあなたを嫌ってなんかいませんよ」

 

だけど、こんなことが起きたとしても、実は身近にいたその犯人を嫌いになれる訳はない。だって魔女は自分を助けようとしてくれたのだから。ならば後はやるべきことは一つ。共に過去の世界に飛ばされてきた魔物と、三年前の娘達と共に決着をつける事のみである。

 

 

いつもとはちょっと違うドタバタと、人の思いの温かさがある今巻。シリーズファンの皆様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

Sランク冒険者である俺の娘たちは重度のファザコンでした 6 (オーバーラップ文庫) | 友橋かめつ, 希望つばめ |本 | 通販 | Amazon