さて、昨日くらいからtwitter、もといXでまぁまぁな嵐が起こっているので気が滅入っている、という方もおられるかもしれない。そんな時にはどうすればいいのか、そうだ、ラノベを読もう。特に元気になれる作品を。と、いう訳でこの作品をお勧めしよう。この作品、正に元気になれるお話なのである。
それもまぁ、何かしらのヤクを決めてるのか? と言わんばかりに。しかしヤクを決めたくらいでこの作品が書けるのか、というと恐らく書けないかもしれない。それくらい楽しさに溢れている作品なのだ。
ダンジョンと言うファンタジーの産物が現実世界に現れ、はやくも数十年のとある世界。今やダンジョン探索者は立派な職業の一つであり、ダンジョン配信というのは一つの人気ジャンルであり。そんな世界で、ダンジョン探索者を主人公にしたとあるアニメに嵌った少女、カリン(表紙右)。お嬢様である主人公の口調を真似、ドレスを自作しダンジョン探索に天職を見出して。しかし、フェイクと疑われ中々芽が伸びなかった。
「誰だろうが関係ねえですわ!」
そんなある日、ダンジョン下層で危険物を爆発させようとしていた探索者を見つけ、思わずドロップキックを叩き込んだ後でタコ殴りにして成敗してしまい。その探索者が、迷惑系配信者として界隈で嫌悪を集める配信者、影狼であり、配信中のそのチャンネルに映ってしまった事で。特定され、彼女は一気に注目を集めることになる。
「うん、今日もお優雅に絶好調ですわ!」
そして、注目株となりチャンネル登録者も爆増して初のダンジョン配信で。視聴者は全員、漏れなく驚愕する事となる。何故かと言うと、カリンの無自覚な最強さと、脳筋そのものな豪快な攻略に。
そも、彼女のドレスは自作であり、防御力なぞ皆無。更にはアニメをリスペクトするあまり、片手には紅茶を淹れたカップ、という一見すればとち狂っている状況。
しかし、魔物を片手でぶん殴れば、魔物が壁のシミとなり。更には飛行している魔物に、猪の魔物を砲弾替わりにぶん投げて叩き潰し。更にはミノタウロスをジャイアントスイングでぶん投げて、壁のシミに変え。
「―――これだけ大勢の方の前でおめおめと逃げ出してはお嬢様を名乗れませんもの!」
更には深層からやってきた未確認の魔物に、撮れ高到来と言わんばかりに目を輝かせ。喜び勇んで挑んでいき、やっぱり常識外の力で、パワーのごり押しで勝利をもぎ取ってしまうのであった。
正に脳筋、正に無双。この時点でもう笑える、声を出して笑える。しかしこれはまだ始まりに過ぎないらしい、末恐ろしいことだ。 しかし確かに元気になれるので、元気になりたい読者様は是非。
きっと貴方も満足できるはずである。