前巻感想はこちら↓
読書感想:世界最強のジョブ・レンダー《職業貸与者》 ~パワハラ勇者パーティーから追放された少年の異世界無双~ - 読樹庵 (hatenablog.com)
さて、前巻で魔王軍四天王の一人であるルシファーを下し、ラカム達幼馴染と和解し、世界平和の行方を託され旅立った主人公、トール達であるが。この先、村人に戻ったラカム達は物語の舞台から降りた、という事でトールの旅路はどうなってくのか。それは勿論、王道の勇者譚。しかし一筋縄ではいかぬ英雄譚なのである。
それは勿論、お分かりであろう。魔王の魂を封じたオーブは残り三つ。そして魔王軍四天王は残り三人。四天王一人倒したところでそいつは四天王の中でも最弱、というわけではないが。確実にまだ脅威は残っているのだ。
「魔王軍との戦いに、是非、俺達も協力させてほしいのです」
一先ずは魔王の魂を封じたオーブがあるドワーフ国を目指し、旅を続ける中。ドワーフ国の前で、王族の馬車が魔族に襲われているのを目撃し、当然助太刀に入れば、襲われていたのはドワーフ国の王女、リリス(表紙右下)で。一先ず王城まで送り届け、リリスの護衛を依頼される中で。魔王軍四天王の一人、クルーガーの襲撃を受ける。
ルシファーが小手調べ、と言わんばかりに圧倒的な筋力で襲い来るクルーガー。その身を包むのは伝説の金属。その前に、トール達は攻撃を通す事が出来ず。一先ずの逃走により決着は先延ばしとなる中、戦力アップの為、トール達も新たな武器を作るべく旅に出る。
旅の中、リリスの素肌を目撃してしまうと言うトラブルがあったり。魔族軍の種劇を受けたりしながらも素材を集め、新たな武器を手に入れ。再び襲来してきたクルーガーとの激闘の幕が上がる。
しかし襲来してくるのは、クルーガーだけではなく。魔族の軍隊も襲撃をかけ、ドワーフ軍との間で大規模な戦が巻き起こり。
その果て、一瞬の隙をつかれリリスが人質に取られ。魔王の魂を封じたオーブと引き換えになり。クルーガーにきっちりととどめを刺すも、魔王の魂からの取引に応じたクルーガーは暴走し、醜い姿をさらす。
「我ら、栄えある魔王軍四天王の面汚しよ・・・・・・だが、木偶なりに役に立ったことが一つだけある」
ドワーフ軍の秘密兵器により、本当の意味でとどめを刺し。しかし、その場に現れた新たなる四天王の一人、カーミラによりオーブは奪われてしまい。 その先に、リリスを新たな仲間に加え。新たに魔族に狙われる竜人の国を目指し、新たな旅が始まるのである。
一つ旅が深まり仲間が増え、しかし状況としては一歩後退な今巻。前巻を楽しまれた読者様は是非。
きっと貴方も満足できるはずである。
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