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読書感想:アストラル・オンライン2 魔王の呪いで最強美少女になったオレ、最弱職だがチートスキルで超成長して無双する - 読樹庵 (hatenablog.com)
さて、前巻謎の鎧騎士にキーアイテムを奪われてしまい、暴食の災厄攻略に黄色信号が灯った予感がする訳であるが。それでも、負ける訳にはいかない。と、いう訳で第一章、風の章の完結巻、暴食の災厄との決着となるのが今巻なのだ。
『大真面目ですよ。私は嘘を絶対に吐きません』
ハイペースでのログインにより負荷が溜まっていたのか、アクセスした謎の空間。そこで待っていたのは、現実世界に降臨したエル、によく似たイルと名乗る神様。 彼女が語るのは、この「アストラル・オンライン」が生まれた理由。 エルが語る理由とは大きく違うその理由にどちらが正解なのか、と悩む中。イルからもし全部の大災厄を倒せたら、のご褒美を告げられソラは現実世界へ戻される。
その邂逅の意味を考える間もなく、攻略への準備が始まっていく。師匠の活躍を見届けて、自分達も負けじとゴースト系魔物が湧き出るダンジョンへ突入し。ボスを攻略して辿り着いた風の神殿で、キーアイテムとなる指輪を入手し。しかしその場へ、あの黒騎士が乱入し、否応なくアイテムを巡っての激突が始まる。
「この子が貴方の娘だと言ったら?」
その途中、看破される黒騎士の正体。それはクロの父親、ハルト。鎧の呪いにより暴走する彼を、一か八かの新たな力で何とか助け出し。何故呪いを受けたのか、という理由に関する若干しょうもない真実を聞き出し、彼らゲームの中に囚われた者達を救うため、願いの使い道を見つけ。決意を新たに、最終決戦へと向かう。
そして、一つの決戦は幕を開ける。 ハルトも合流し戦いの幕が上がらんとする中、アハズヤがキーアイテムを奪い、その命を捧げてバアルを倒そうとし。その命がけの行いをアリアが涙と共に食い止めて、改めて全員による戦いへともつれ込む。
バアルが繰り出すのは数々の極大魔術、さらには眷属召喚。大災厄の名にふさわしい、これまでのどのボスよりも段違いな力を、これでもかと見せつけてくる。
「ああ、後は任せろ。 こいつで全部終わらせてやる!」
その全てを、全員が力を見せて跳ね除けて。そして最後に、バトンはソラに託されて。クロとの合体技で、大災厄との決着をつけるのである。
だがこれは、まだ始まったばかり。まだ一つ目の大災厄を倒したばかり。だからこそここからが全ての本番なのである。
一つの決戦の面白さが駆け抜ける今巻。 シリーズファンの皆様は是非。
きっと貴方も満足できるはずである。
アストラル・オンライン 3 魔王の呪いで最強美少女になったオレ、最弱職だがチートスキルで超成長して無双する (HJ文庫 か 14-01-03) | 神無フム, 珀石碧 |本 | 通販 | Amazon