読書感想:アストラル・オンライン2 魔王の呪いで最強美少女になったオレ、最弱職だがチートスキルで超成長して無双する

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:アストラル・オンライン1 魔王の呪いで最強美少女になったオレ、最弱職だがチートスキルで超成長して無双する - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻で魔王であるシャイターンが意味深な言葉を見せ、ソラの身に降りかかった呪い、というどう考えても普通ではない状況を見せ始めたこの作品であるが。「天使化」という使い過ぎるとどう見てもヤバそうな力を行使したとしても、勝てぬ敵がいる。まだまだその力に頼らざるを得ず、それどころかその力を使ったとしても、決して敵わぬ敵がいる、というのが判明してくるのが今巻なのである。

 

 

『これは異なる世界から人類を守る―――"大いなる聖戦”です』

 

前巻の戦いの後、突如として日常、というよりは現実世界を侵食したゲーム世界にした存在しない「精霊の木」。更に突如として映し出されたのは、各国の首脳がエルと名乗る謎の少女に跪いている状況。訳も分からぬままに彼女に素質アリと選ばれたものは、世界の問題を解決するという法律が制定されてしまい。まるで世界が塗り替わったかのような状況の中、詩織や真司、志郎と会議する中で選ばれし者とその家族は影響を受けていないという事を知り。前巻の強敵は将軍、前座に過ぎず。では本物は何処にいるのか。恐らく精霊の森の奥地、大災厄を封印している地にいるという予想を付け。それぞれ備え、別のルートを探すべく動き出していく。

 

 再び戻ったゲーム内、大災厄を討滅する為の方法とは何か。それは二つの国、そして二つの遺跡に眠る四つの鍵を手に入れ、森の神殿にある「翡翠の指輪」を入手せよ、というもの。発行されたユニーククエスト、天使の力を宿すのならば是非に手に入れたいもの。手始めに最初の遺跡を攻略し、更にはもう一つの国であるティターニア国に向かう中。キーパーソンであるアリアが背負った役割、そこに隠された非情な真実が明らかになる。

 

それは絶対に許してはいけない。友達を失う気はさらさらない。ティターニア国に眠る鍵を手に入れる為、騎士団長であるギオルとの決闘に挑み力を示し。彼が所有していたアイテムを譲り受ける事となる。

 

・・・・・・だが、その瞬間。場に闖入してきた、謎の仮面の人物によりアイテムは奪われ。連続しての決闘の中、十数レベルは上の敵相手に「天使化」を駆使し追い込む中。更なる闖入者である謎の人物。前巻で人知れず助力してくれた者でありざっと四倍はレベルの差がある謎の鎧騎士が仮面の人物を連れて去っていく。

 

『・・・・・・すべては、己が悲願を叶えるために』

 

自身の目的のために場をかき乱し、一本道であったはずの道を途端に複雑にし。それでも奪われたものばかりを数えてはいられない。冒険者達を迎える準備も始まる中、再び遺跡を目指し動き出す。

 

だが、鎧騎士もまた自身の目的のために、「翡翠の指輪」を狙い動き出す。決戦の機運と世界の危機が迫る中、己が目的を優先するその狙いとは何なのか。

 

より世界が複雑化し、混迷を深め歩き出す今巻。前巻を楽しまれた読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

アストラル・オンライン 2 魔王の呪いで最強美少女になったオレ、最弱職だがチートスキルで超成長して無双する (HJ文庫 か 14-01-02) | 神無フム, 珀石碧 |本 | 通販 | Amazon