読書感想:くたびれサラリーマンな俺、7年ぶりに再会した美少女JKと同棲を始める2

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:くたびれサラリーマンな俺、7年ぶりに再会した美少女JKと同棲を始める1 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻できちんと婚約者として、新たに恋人として歩き出した雄也と葵の二人であるが。お互いを想い合い、真っ直ぐに恋を深めていくこの二人に、何か波乱は巻き起こるのだろうか。もし起きるなら、何が起きるのだろうか。

 

 

その答えは今巻では明らかにならない。だが、来年は葵も受験生、という事を考えるとこのまま巻が重なっていけば、何か試練の時が来るのかもしれない。

 

「・・・・・・急にそういうこと言うの、反則です」

 

だがしかし、今巻だけで言ってしまえば安心していただきたい。今巻では特に試練のようなものは起きないのであり。まだ未成年と言う事もありこの関係を大切にしていかなければならないが、そんな中でも甘さと思いを深めていくのである。

 

そこへの入り口となるのは、葵の少しだけの変化。 前巻の顛末を経て、雄也へ対する安心感が増したのか。少しだけ甘え下手であった彼女が、素直に甘えられるようになって。二人の距離は更に近づいていくのだ。

 

クリスマスも近づく中、雄也が葵から料理を学んだり、彼女の入浴中に一騒動起きて、ラッキースケベな事態が起きてしまったり。 そんな日常がまた愛おしいと。より更に甘く深化していくのだ。

 

 

無論、二人だけの世界に終始する訳ではなく。葵の友人である瑠美が家に泊まりに来て三人でパジャマパーティをしたり。更にはクリスマス、水族館デートで瑠美の彼氏である慎吾とのデート現場に遭遇し、恋人の前の彼女の意外な顔を目撃してしまったり。

 

そんな甘さもありつつ、だけどそれだけでは終われない。恋人同士、であっても雄也はまずは社会人なのだから。 SEとして千鶴のお仕事を手伝ったり、同僚の致命的なミスを皆で挽回したり。 早めに帰ると約束したけれど、それを護れずに。社会人だから仕方ないとはいえ、雄也は仕事の海に埋もれていく。

 

「『少し甘えるくらい』では足りないかもしれません」

 

それでも、家で待っている彼女がいるから頑張れる。雄也に内緒で彼の誕生日を祝うべく、準備していた葵。彼女が要求するのは、いつもよりもうんと甘える、という事。 大人ぶって支えようとしていても、やはり心は未だ子供。だから、寂しかったから。寄りかかってくる彼女を受け止めて。また一つ、二人の仲が深まっていくのである。

 

より深く心で繋がり、甘さを深めていく今巻。前巻を楽しまれた読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

くたびれサラリーマンな俺、7年ぶりに再会した美少女JKと同棲を始める 2 (HJ文庫 う 05-02-02) | 上村夏樹, Parum |本 | 通販 | Amazon