読書感想:中卒探索者の成り上がり英雄譚 3 ~2つの最強スキルでダンジョン最速突破を目指す~

 

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読書感想:中卒探索者の成り上がり英雄譚2 ~2つの最強スキルでダンジョン最速突破を目指す~ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻で二人の弟子を取り育て始めた我らが主人公、ハヤトであるが。そもそも忘れてはいけない、ダンジョンの全てをあと一年以内に攻略しなければいけない事を。ラブコメするのも、まぁ大切である。しかし、そうしている間にも、少しずつ残り時間は減ってきている。そしてこれも忘れてはいけない。そもそも、ダンジョンと言うのはどうも意思を持つらしいという事を。

 

 

意思を持つ、それは善意も悪意も持っているという事。そして人の理、人としての考え方が通じるとは限らないと言う事。いつでもダンジョンは、人間への牙を研いでいるのである。

 

「俺はもう、心に決めた人がいるんだ」

 

しかしまずは、スキルオーブ目当てのオークションである。その前に再会したのは、ハヤトの許嫁を名乗る少女、ツバキ。元々幼馴染であり、関りもあった。しかし天原との関係を断った以上、その関係はもうない。しかしツバキは未だ御執心。その状況を何とかするため、「スキルインストール」が「詐欺師」スキルを寄越して来て。有難迷惑なそのスキルで出した嘘で、何とかその場を乗り切る事に成功する。

 

何とかオークションまでの時間を乗り切り、目当てのスキルオーブも何とか手に入れ。アイテムボックスの腕輪、という目玉商品に心ひかれたりしながらも終わるオークション。だがついた嘘は取り消せず、ハヤトは偽物の婚約者を探さねばならなくなる。

 

白羽の矢を立てたのはユイ。一先ず事情を話して何とか協力してもらい、デートに挑んでみたら何故か色々な少女にバレて修羅場になりかけたり。

 

《ダンジョンは攻略を急ぎすぎると、それを戒めるために『抑止者』を送り込む。それが、これだ》

 

 しかし、既に波乱の種は探索者の中に仕込まれていた。人間の妨害をせんとするダンジョンの意思、それが送り込んできた『抑止者』。アイテムボックスからあふれ出たスライムが街を蹂躙し、街は大混乱に包まれる。

 

「俺はお前の死を願う」

 

大混乱に陥る街、その中を駆け抜け、修行の果てに身に着けた新たな技で救う為に奔走する。その果てに顔を出してきたのは、ダンジョンであると名乗る少女。人間大好きだからこそご褒美をあげたいと願う彼女の死を願えば、試練が足りぬと言う事で弟子達と一緒に最深淵にご案内されてしまう。

 

 

さて、どう考えても絶望であろう。そもそも弟子2人が最深淵に連れて行っても死あるのみ。しかしこれは裏を返せば好機。最深淵、そこならばまずは一つ、攻略するために一番近く。

 

果たして絶望と言う名の好機にどう立ち向かうのか。シリーズファンの皆様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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