読書感想:陰キャだった俺の青春リベンジ4 天使すぎるあの娘と歩むReライフ

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:陰キャだった俺の青春リベンジ3 天使すぎるあの娘と歩むReライフ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻でヒロインである春華の心の中にも一筋の恋心が芽生え、更に急なお泊り会で二人で夢を語り合うと言うイベントも体験したこの二人であるが。周囲の友人達も家族達も味方であるこのラブコメ、中々もどかしい、そろそろ何か変革のエネルギーとなるものをぶち込みたい、と思われる読者様もおられるのではないだろうか。そんな皆様、どうかご安心していただきたい。今巻ではまた一つ、その距離が詰まっていくので。

 

 

そしてまずは考えてみて欲しい。心一郎と春華の二人は、イベントを逆に辿ってはいないだろうか、と。恋人同士のようなイベントの中でもかなり深まった段階で行われるであろうイベントを先に行い。初々しい事を後にする事で、まるで取りこぼした隙間を埋めるかのようにしていくのである。

 

「早速だけど、みんなで一緒に海に遊びに行く事を計画してるんで、一口乗ってくれないかな?」

 

と、いう訳で。社畜な前世を持っていてもやはりお誘いは勇気がいる、その勇気を出して友達たちも巻き込んで春華を海に誘って。快く了承を貰い、まずは面倒な宿題を叩き伏せて。当然、いい顔をしないであろう春華の父親も、心一郎仕込みの説得方法とお目付け役をつけるという条件の元に説き伏せて。海への道は、何とか開くことに成功する。

 

「私の水着姿を・・・・・・一番初めに見てくれますか・・・・・・?」

 

 さて、では辿り着いた海で待っているのはどんなイベントか。春華に対するナンパ、は心一郎が培ってきた社畜スキルで華麗に撃退し。そこにあるのは、好きな子の水着を一番初めに見ると言う栄誉。そして海、という舞台が青春に起こすイベントの詰め合わせなのである。

 

皆で波と戯れたり、砂浜に埋められたり。海に浮かぶボートの上で、時に密着してみたりして。正にやりたかったことを全部やる、とでも言わんばかりに。気兼ねなく付き合える友人達と、何より好きな女の子と。海をこれでもかと、満喫していく。

 

「こんな私ですけど―――これからもよろしくお願いしますね心一郎君」

 

そして、心一郎を除く全員が間違えて買ってきたお酒を摂取してしまい、春華の本音を聞く機会があったり。その先に、二人で名前呼びをする事となって。気が付けばまた一歩、二人の距離はまた、更に縮まっていくのである。

 

更に近づく距離が甘さを出す中、イベント目白押しな秋がやってくる今巻。シリーズファンの皆様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

Amazon.co.jp: 陰キャだった俺の青春リベンジ4 天使すぎるあの娘と歩むReライフ (角川スニーカー文庫) : 慶野 由志, たん旦: 本