読書感想:佐々木とピーちゃん 2 異世界の魔法で現代の異能バトルを無双していたら、魔法少女に喧嘩を売られました ~まさかデスゲームにも参戦するのですか?~

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前巻感想はこちら↓

読書感想:佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 ~魔法少女がアップを始めたようです~ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻に引き続き今巻の感想を書いてく次第であるが、この作品を読もうと考えている読者様が画面の前におられるのなら、私の実体験から一つ、注意点を述べさせてもらいたい。それはこの作品、一冊で一般的なライトノベル二冊分という事もあり、読むのに非常にカロリーを使うと言う事である。

 

 

しかし、カロリーを使う分、満足感もあると言う事を予め承知していただきたい。では前巻、既に大分混沌の気配が漂っていた今シリーズは、一体今巻ではどんな方向へと進んでいくのか。

 

 と、言う問いかけに対し私はこう答えるしかない。今巻もまた、更なる混沌へと踏み込んでいく、としか言いようがないのである、と。

 

前巻で「内閣府超常現象対策局」へと転職し、星崎さんと共に減ってしまった戦力を補充すべくスカウトに励む佐々木。そんなある日、異能力者のスカウトに向かった先である意味因縁の相手である魔法少女に遭遇し。乱入してきた敵方の異能力者、二人静(表紙左端)の助力を得、何とか脱出に成功する。

 

 そんな彼へと、二人静は提案をする。自分も対策局に転職させてくれ、と。

 

危険ではあるものの、戦力としては極上。嘱託職員となった彼女の初陣の手助けの為に彼女の古巣と激突することになり。妄想を現実化する異能を持つ首領(表紙右端)とぶつかり合い、彼等を利用するために戦いの中で契約を結び。結果的に更にマッチポンプな立場へともつれ込んでいく佐々木。

 

 しかし、その引き換えと言うかのように、二人静を完全に味方につける事に成功し。本格的に異世界との交易の準備が整っていく中、異世界異世界で新たな問題へと巻き込まれていく。

 

王位争いに端を発する、既知の相手である商会の副店長、マルクさんの冤罪による投獄事件。無論冤罪である彼の無実を晴らす為、異世界と現実世界を股にかけ奔走する佐々木。

 

「ございます。来月末には一括でお支払いしましょう」

 

 もう彼の事も大切な仲間、だからこそ見捨てはしない。その為なら王族だろうが貴族だろうが相手取る。一周回った肝の太さを見せ、大見得を切ってみせる佐々木。しかし彼の目の前、新たな事件の萌芽は始まっていく。

 

エルザの好奇心による日本世界への来訪、都心に現れた異世界の魔物。

 

そして彼はまだ知らぬ。只人であったはずのお隣さんが、アバドンと名乗る悪魔(表紙上から二番目)と契約を結び、天使と悪魔の激突するデスゲームの渦中に飛び込んでしまっている事を。

 

二巻にして、ここまでかと言いたくなる程に箍の外れた勢いで混沌が降り積もり、大渋滞していく今巻。

 

前巻を楽しまれた読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

佐々木とピーちゃん 2 異世界の魔法で現代の異能バトルを無双していたら、魔法少女に喧嘩を売られました ~まさかデスゲームにも参戦するのですか?~ | ぶんころり, カントク |本 | 通販 | Amazon