読書感想:パワハラ聖女の幼馴染みと絶縁したら、何もかもが上手くいくようになって最強の冒険者になった3 ~ついでに優しくて可愛い嫁もたくさん出来た~

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前巻感想はこちら↓

読書感想:パワハラ聖女の幼馴染みと絶縁したら、何もかもが上手くいくようになって最強の冒険者になった2 ~ついでに優しくて可愛い嫁もたくさん出来た~ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、魔族の悪、ヒトの悪と主人公であるイグザが裁くべき敵をそれぞれここまで違う形で描いてきた今作品である。が、しかし。画面の前の読者の皆様、こうはお思いではないだろうか。何というか、敵が強敵足り得ていないと。

 

 

それもまた仕方のない事であるかもしれない。イグザがいうに及ばず、嫁である聖女達はそれぞれ世界最強クラスの力を持っている訳であり、その力に対抗するのは並大抵の力では叶わないのだから。

 

 だが彼等は未だ最強ではない。それを示すかのように、彼等の「聖具」に勝るとも劣らない力を持つ「神器」を持つ者達が現れるのが今巻なのである。

 

前巻の敵、ヴァエルの遺した厄介事は根深く。一気に治療をする為に「水」の力を求め訪れた港町、イトル。そこで出会った謎の占い師から告げられた、七人の聖女の力がこの先必要になると言う予言は、エルマとの再会を予感させイグザの心を荒れさせる。

 

しかし予感にかまけている場合ではない。「人魚」の伝説のように、海竜の背に乗り港を賑わせる少女、「拳」の聖女、ティルナ(表紙上)と出会い、彼女の懇願に問題を解決すべく動き回り。見事に水の女神と出会い加護を得て。戦いの中で限界を迎えた武具の修復の為、ドワーフの里を目指すイグザ達。

 

 しかし、辿り着いたドワーフの里は炎に包まれていた。その災禍を齎したのはヘスペリオスと名乗る淫魔。マグメルと同じ、しかし彼女よりはるかに格上の「杖」の神器を持つ者である。

 

ヘスペリオスの手により操られそうになる嫁達。それを阻むは、彼女達とイグザの愛。愛が明確な形となり支配を跳ね除け、怒りの炎はヘスペリオスを焼き尽くす。

 

 その後、強化のために必要なヒヒイロカネを手に入れ新たな武具の製作の途中、ドワーフの里を敵方の新たな聖者たちが襲撃する。

 

聖女達よりも圧倒的に格上の者達、イグザの援護も出来ず追い詰められていく聖女達。

 

「無限刃―――”アマテラスソール”。それが俺の新しい力だ」

 

だが、新たな力を手にしたイグザの敵に非ず。無限の力で圧倒する彼の目の前、謎の鬼人は姿を現す。

 

 

亜人の為に作られた「神器」を持つ亜人の聖者たち。まるでもともと一つであるかのように一体となる聖具と神器。

 

世界に更なる謎と新たな敵が現れる。

 

しかし無論、それだけではなく。ティルナを始めとし、イグニフェルやカヤとも褥を共にし更なる愛とエロス迸る今巻。

 

シリーズファンの皆様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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