読書雑記:この間のとある作品の打ち切り危機の一報を受け、かの作品の応援兼、応援する事は大切ですよねというお話

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こんばんは、真白優樹です。さてさて、突然ですが画面の前の読者の皆様はこちらの作品をご存じでしょうか。

 

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読書感想:氷の令嬢の溶かし方2 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 ご存じではないと言う方はどうか今すぐ知っていただきたい。そして出来れば、紙の書籍の方で買っていただきたい限りです。ではその理由は何故なのでしょうか。その理由は只一つ、詳しくは作者様のtwitterを見ていただきたいのですが、この作品は今、打ち切りの危機に瀕しているのです。

 

 昨今のラブコメの流行と言えば幼馴染、そう言っても過言ではないかもしれません。実際、各レーベルの新刊一覧を見てみても、どこのレーベルにもどこかにラブコメがあり、その中には間違いなくヒロインが幼馴染のラブコメがある事でしょう。対し、この作品はクラスメートがヒロインです。しかも、ヒロインである冬華は孤高のタイプであり、この作品の主軸は、そんな冬華の心の壁を溶かし、乗り越えていくという事です。

 

ですがこうは思えないでしょうか。確かに幼馴染とはすでに距離が近い事が常であり、既に両片思いの状態であるという事が多いです。しかし、心の距離が遠いからこそ、ヒロインの心の変化と心の壁が解けていくにつれて、自分だけが知る表情が増えていく事の何と愛おしいことか。既に距離が近く、心の壁が無いからこそ醸し出せる甘さがあるのも確かです。ですが、一歩一歩乗り越えていくからこその甘さだってあるのではないでしょうか。

 

 そういう甘さは、ラブコメにおいては手あかがつく程に使い倒されたものであり、現代のラブコメの風潮においては傍流であると言えるかもしれません。ですが、今、このラブコメ界だからこそそんな甘さもあって良いとは思われませんか? 幼馴染系作品の甘さは私も好きです。ですが、同じ甘さばかりではつまらない。だからこそ偶には違った甘さもあっても良いのではないでしょうか?

 

 どうか画面の前の読者の皆様もこちらの作品を読んでいただき、応援してほしいと切に願います。自慢ではありませんが、5000冊以上のラノベを今まで読んできた私が面白さを保証いたします、太鼓判を押させていただきます。

 

 この願いが、貴方の心に届く事を切に願います。ではここからは話を変え、応援することの大切さについて自分なりの考えをお話いたします。

 

 昨今のラノベ界においてどんな作品が多いか、画面の前の読者の皆様はご存じですか? 皆様もご存じでしょう。カクヨム小説家になろうという小説投稿サイトを。そう、今、毎月の新刊ラインナップを見てみても、様々なレーベルで小説投稿サイト原作の作品が毎月何作も出ているのです。

 

無論、オリジナルの作品もあります。小説投稿サイトから作品を出した作家様がオリジナルの作品を出している例もあります。

 

 ですが、どんな作品にも共通して言える事は一つ、それは人気が出なければ打ち切られる危険性があるという事。そして打ち切りのラインは今、下がってきている傾向にあると言っても良いでしょう。

 

無論、商売です。故にそこには利益の話が絡まります。売れなければ打ち切られる、それもまた常なのかもしれません。

 

 ですが、私は全ての出版された作品はその終わりまで進められる権利があると思っています。その権利を、利益という目的で奪っても良いのでしょうか。

 

私の考えを綺麗ごとと切り捨てる読者様もおられるでしょう。どうぞ切り捨ててください。私もこれはきれいごとだと思いますし、商売である以上仕方のない事であると言う考えはあります。

 

 ですが、画面の前の読者の皆様の中にも好きだった作品が打ち切られて哀しい思いをした、残念に感じたと言う読者様もおられるでしょう。なればこそ、応援の声を上げるのは大切な事です。未熟な文、未熟な声しか出せないとしても大切なのは好きと言う気持ちの叫びをあげる事。だからこそ、応援したいと思った作品に応援の声をあげることは大切な事なのです。

 

確かにweb原作の作品であれば、スマホ一台あれば読めます。書籍化されている範囲を読めますし、その先を読む事も出来ます。ですが、もし原作から大幅な改稿を受けているとしたら? 打ち切りになって原作すらも削除されてしまったら?

 

そんな場合もありえるかもしれません。そして、まず最初に書籍を購入することでも応援となります。

 

「応援のしたい時分に作品なし」。そんな状況に陥ってしまってからでは全てが遅いのです。だからこそ、どうか画面の前の読者の皆様も応援したい作品は、自分の時間の許す限り早くに応援致しましょう。出来れば、誰か他のまだ見ぬ読者の方々に届くように応援の声を上げましょう。

 

一人でも多く、自分の好きな作品への想いを叫べる読者様が増える事を。

 

私は願い、この記事の筆を置かせていただきます。