読書感想:七人の魔剣姫とゼロの騎士団

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さて、突然ではあるが画面の前の読者の皆様。貴方は空を飛ぶ島というまるで、ラピュタが如き島に憧れはあられるであろうか。立ち塞がる魔物相手に冒険と戦いの日々を繰り広げたいと思ったことはあられるであろうか。

 

かつて存在していたという古代人の文明。だが、旧時代の支配者であった古代人たちが姿を消し、その遺物である魔剣や空を飛ぶ島、飛島が存在する異世界

 

その異世界の片隅、七本の魔剣を受け継ぐ七人の姫が支配する学園へ、一人の少年が入学した。赤毛の少年、彼の名はナハト。魔力を持たぬ代わりに圧倒的な体術を武器に戦う少年である。

 

そして、彼は体術の他にも武器を持っていた。その名は「魔触手甲」(読み:アバドン)。打ち倒したものの魔力を蓄え力を増す、魔剣と同等の宝具にして、記憶を持たぬナハトがいつの間にか持っていたものである。

 

「この学園にあるんだろ『七つの魔剣』が。そいつを全部いただきに来た」

 

圧倒的なまでの力を手に、ナハトは不敵に宣言する。この学園の全てを貰うと。

 

そんな宣言をされて嬉しくないのは勿論、魔剣姫達である。

 

ナハトと同じクラスのお目付け役、シャーロット、そのライバルであるアリア(表紙)を始めとし、学園中から興味を抱かれる中で彼はさっそく動き出す。

 

己の全てを賭けてシャーロット相手に決闘を繰り広げ、奪い取った魔剣を力を取り込んだうえであっさりと返却し。

 

「そのために、俺は、お前の力が欲しい。だから・・・・・・一緒にやってくれないか。シャーロット」

 

その上でナハトは真摯に、真っ直ぐにシャーロットへと伝える。何十年下に一度大陸に大災害を巻き起こす最大の飛島。そこへ挑む為にお前の、皆の力が必要だと。

 

全ての飛島を制覇する、そんな見果てぬけれど輝かしき夢を胸に。シャーロットが相棒となり結成された騎士団。その名は「ゼロの騎士団」。

 

もうここまで読んでいただけたであろう画面の前の読者の皆様は分かっていただけただろうか。この作品は何処までも王道なファンタジーである。そして、見果てぬ夢を追える緻密な世界が頁を開けば待っている作品なのである。

 

そんな中に、魔物を始めとし謎の敵などとの激しい激突が絡むのならば、もう心燃えぬ訳にもいかぬのではないだろうか、特にファンタジー好きな読者様は。

 

相棒枠のヒロインもいれば、ツンデレ系な普通のヒロインもいて。そして世界の謎は広がっていて、ナハト達を囲む敵は学園の全て。

 

これだけ聞いて興味を持たれた画面の前の読者の皆様。王道ど真ん中、MF的なファンタジーが好きだと言う読者様には是非読んでみてほしい。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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