読書感想:クラスのお嬢様たちはえっちなオモチャに興味津々です

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さて、突然ではあるが画面の前の読者の皆様。誤解を恐れずお聞きしたい、女性の読者様であれば申し訳ございませんこの質問は聞き流していただきたい。貴方はえっちな事は好きであろうか、興味があるであろうか。ではもし、この作品の主人公と同じ状況になったら貴方ならどうするだろうか。

 

とある名門高校、その名は散華学園。「魅了」を駆使し、人類の歴史を丸く収めてきた「お嬢様」を育成してきた由緒正しき学園である。その学園で、とある理由から招かれた男子が一人。それがこの作品の主人公、瑞希(表紙右下)だ。

 

では彼には何か特殊な力があるのであろうかと聞かれれば、それは何もない。彼は全く以て普通の男子である。しかし彼は普通ではない点が二つだけあった。それは「魅了」が全く効かないという特異体質であるという事。そしてどこまでも、いっそ清々しい程に女性の胸が好きであるという事である。

 

どこぞのイッセーの後釜候補かと言わんばかりにエロ大好きな彼は、「教材」として学園に招かれ「魅了」を上手く使えぬ落ちこぼれのお嬢様三人をえっちに教育する事を任される。

 

理事長の娘、随一の落ちこぼれの流南(表紙中央)。

 

超典型的お嬢様にしてほぼ唯一のツッコミ役、花蓮(表紙右)。

 

お嬢様らしからぬ軽くて距離の近い、貞淑どこいったな海咲(表紙左)。

 

正に男にとって夢かと思えるかもしれないこの状況。しかし彼が興奮した途端、強烈な電撃がその身を襲うというおまけ付きである。

 

そんな彼が彼女達に教えていくのは、男を虜にするため(の筈)である知識の数々。

 

胸もといおっぱいの魅力について教えたり、バブみという概念について熱心に教え込んだり。

 

だが、彼は一生懸命なのである。男の性として無意識のうちに興奮しどれだけ電撃を食らおうとも、エロを原動力に何度となく復活してこれる男の欲望に真っ直ぐな熱き男なのだ。

 

だからなのだろう。誰もが自分に向き合ってくれなかった中、真っ直ぐに向き合ってくれた彼に「彼女」が惹かれたのは。ある意味当たり前、自然の摂理なのである筈だ。

 

「私は、君のことが好き」

 

だからこそ心からあふれ出たその言葉は真っ直ぐに彼を貫き、心撃ち抜く一撃となったのだ。

 

 

この作品はドタバタと賑やかさの強い、テンポの良いラブコメである。手際よくえっちな事が繰り出されるラブコメである。だが、根底は真っ直ぐで楽しいラブコメなのである。

 

だからこそ、心が沈んでいるラブコメ好きな読者様には是非読んでみてほしい。勿論ラブコメ好きな読者様にも。

 

きっと楽しめる筈である。

 

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