読書感想:仲が悪すぎる幼馴染が、俺が5年以上ハマっているFPSゲームのフレンドだった件について。

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突然ではあるが画面の前の読者の皆様、貴方はFPSゲームについてどう思われるだろうか。野蛮か、それとも楽しそうか。どう思われるにしろゲームにおける人気ジャンルであるのは確かであり、そしてこの手のゲームを好まれる人達がいるのは確かである。

 

この作品の主人公である真太郎もまた、両親の死をきっかけにFPSにのめり込んだゲーマーであり、世界ランカーの腕前を持っている最強クラスのゲーマーの少年である。

 

そして表紙を飾る奈月もまた彼に勝るとも劣らないゲーマーであり、世界ランカーである。

 

では何故、彼女はそこまでの腕前を身に着けたのか。それは彼女が、真太郎と疎遠になってしまった幼馴染であり、彼に振り向いてもらいたいと、この世界に飛び込みその一念で強くなった猛者だからだ。

 

スナイパーとなったのは、真太郎にはないエイム力を身に着けた為。

 

疎遠になってしまって、顔を合わせる度に出てくるのは罵倒ばかりで。だけど本心は彼の事が大好きで。

 

彼を取り戻したいと飛び込んだ先で見たのは、世界中の人々と笑い合う彼の姿で。だからこそと更に奮い立って腕前を磨いて。

 

正に古典的で良きツンデレ、ヒロインの鑑と言わんばかりのヒロイン力である。

 

そんな彼女の正体を知り、顔も名も知らぬ仲間ではなく現実の仲間として改めて仲間となり、チームを結成して同じ目標に向かって前進して。

 

ここで重要となるのが、顔と名前を改めて知ったという事である。

 

これまでは同じ方向を見ていたけれど、並び立ってはいなかった。名も知らぬままに背中を預け合う戦友だった。

 

だけど今は、お互いがお互いと知っているから。同じ目標を見ていると分かったからこそ、もう一度本当の意味で歩み寄れるのだ。

 

「・・・・・・もし・・・・・・私がシンタローより、強くなったら・・・・・・ずっと一緒にいてくれる?」

 

「あたりまえだ、俺たちは仲間だからな」

 

本音をさらけ出して、お互いに支えられていた事を告白し合って。もう一度ここから始めよう、そう言うかのようにもう一度かわす約束の何たる甘い事か。

 

そう、この作品はFPSゲームの熱さと面白さが溢れると共に、幼馴染同士の甘さ溢れるラブコメが展開される、一度で二度おいしい作品なのである。だからこそ、全ての読者様に一度読んでみてもらいたい。ラブコメが少しでも好きな読者様ならきっと満足できるはずである。

 

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