読書感想:塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い2

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突然ではあるが画面の前の読者の皆様、ラブコメにおいて定番なのは何だと思われるだろうか五秒以内に答えていただきたい。では5、4、3、2、1、0。

 

そう、学生ならば当然あるイベント、それは夏休み。そして典型的な非日常と言えば・・・そう、海である。

 

そしてこの作品のヒロインである佐藤さんとその恋人である押尾君も、仲間と共に海へ行く。恋人同士として。

 

そう、恋人同士である。あの二人が恋人同士なのである。

 

前巻のラストシーンで確かに告白し恋人同士となった二人。しかし、そこから結局進めないのがこの二人である。

 

それは何故か。それはこの二人が恋人同士がやる事を何も知らないから。

 

君達本当に恋人同士か、それで本当に高校生カップルなのかというツッコミはさておき、そんな二人が仲間と共に海へ行ったらどうなるか。

 

そこで待っているのは新たな出会い、そして奈津と海特有の様々なイベントである。

 

今巻は言うなれば夏休みの一日、皆で海へ行ったという一日を丁寧に切り取った、それだけの巻である。しかしそんな中にも様々な誰かへの想いが溢れ、恋が溢れているのである。

 

凛香の届かぬ、だけど諦めきれぬ彼への恋心。

 

蓮と円花の一時の、確かにあった恋心。

 

「恋人、なんで」

 

そして一歩ずつだけど確かに深まっていく、佐藤さんと押尾君の純情な恋。

 

こっぱずかしい、もどかしいといえばそれまでかもしれない。だけど、だからこそ。もどかしくてこそばゆい、だからこその甘さがある巻であり、丁寧にやってくださってありがとうと言いたくなる巻なのである。

 

前巻を楽しまれた方は是非今巻も楽しんでみてほしい。きっと悶え転がり萌える筈である。

 

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