こんばんは、戦記を書ける作家の方々って本当にすごいと思う真白優樹です。では本日は戦記系のライトノベルについて個人的見解を含め四方山話を語ろうかと思います。
前回の記事はこちら↓
・そもそも戦記系って読者の皆様は何を連想されるだろうかというお話。
さて、早速語っていく前に戦記系のライトノベルと聞くと画面の前の読者の皆様は何の作品を連想するだろうか?
私個人としてはこの辺りの作品ではないかと思うがどうであろうか。その辺りは個人的な解釈により別れるかもしれないが、個人的な意見を言わせてもらうのならば昨今の業界においては戦記ものは苦戦を強いられるジャンルであり、一度刊行されると続刊までの間が長いイメージがある。ではそれは何故だろうか?
・やはり作者の先生が一番執筆カロリーを使われる筈という推測。
そも、戦記ものと一口に言っても主人公は前線の将軍だったり一兵士だったり、はたまた後方から全てを睥睨し支配する軍師だったりと様々なパターンがある。
しかし、大概の戦記ものでは戦場を描く。戦場を描くという事はそこは命のやり取りが行われ、実際に人が死んでいる。
更に軍隊同士のぶつかり合いという事は、てんでばらばらでぶつかるのではなくきちんと隊列を組んでぶつかり合う事の方が多い。するとどうなるか?
まずはやはり陣形や戦術など過去の歴史から調べるべきものも多いだろうと思うし、そこに魔法等のファンタジー要素が絡んでくると更に複雑になる。また只ぶつかり合うのではなく、ドラマ性を持って描かなくてはならない。
こんな苛烈な世界を一冊ごとに一から作り上げないといけないと考えると、考え出すのも書くのも楽じゃないのは想像に難くない。故にそう簡単に挑めるジャンルではないのだろうと私は思う。
・そもそもライトノベルって戦記と相性は良いのか、という疑問。
ここからは少し話を変えるが、ここで一つ画面の前の読者の皆様に問うてみたい。そもそもライトノベルと聞くと貴方はどんなジャンルを想像するだろうか。ライトノベルに何を望むか。
そう、「ライト」である。確かにライトな戦記ものもたとえば小説家になろう等には存在するが、大抵の戦記ものはがっつりとした骨太な作風である。故にこそ、読者が読書するにもエネルギーがいる部分もあり、そこが苦戦する要素の一つではないだろうか。
・だけど結局、面白いよねというお話。
さて、ここまで長々とした語りにお付き合いいただき申し訳ないが、もう少しだけお付き合いをお願いしたい。
確かに戦記は骨太で読むのにエネルギーがいる。だけどそこには軽い物語では読めない重厚な熱さがあるのも確かではある。
故にこそ、敬遠している画面の前の読者の皆様がおられたらどうか上記三作品辺りから戦記ものの世界へ飛び込んでみてほしい。きっと退屈な時間は来ないと私は声を大にして言いたい。