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読書感想:ダンジョン配信者を救って大バズりした転生陰陽師、うっかり超級呪物を配信したら伝説になった2 - 読樹庵 (hatenablog.com)
さて、前世では安倍晴明を育てた最強陰陽師、今は「陰陽」所属の大人気配信者であるソラであるが。彼は心は未だ、あの時代の陰陽師であり、同時にあの争い合う時代ではできなかった願いを抱えている訳、なのだが。 人間と妖怪、共に生きていく事なんて果たして出来るのだろうか。
そもそもまず、魔物は今の世界に沢山いるけれど、妖怪はいるのか、という訳で。その辺りにも触れつつ、夢への一歩を踏み出すのが今巻である。
「・・・・・・いや、意外と面白いかもしれないぞ」
前巻、仲間になったアカリ。彼女の家にサクヤが求めたのは、陰陽師というものへ対するソラの認識への答え。そのヒントになるかも、という事で安倍晴明から受け継いだものがある、という蔵を配信で探索し。歴史的なお宝も見つかる中、見つけたのは第九術式を使用する為の腕輪。ソラの更なる力の解放への、必要なもの。
「とある妖怪を―――退治しに行きます」
その折、田舎のダンジョン配信者の配信に映ったのは意外な、ある意味懐かしいものの持っていた道具。千年前のある意味因縁の妖怪、阿修羅天狗の持っていた羽根団扇。そこから察せられるのは妖怪の復活。放置しては置けぬ、と「陰陽」全員で行ってみることに。
そこで待ち構えていたのは、阿修羅天狗、の娘である千年天狗。神隠しによりヴァルとグラビトとは分断され、アオとアカリだけが襲われている場所に何とか救援に駆け付け。第九術式をぶつけ、作戦も相まって何とか勝つことに成功する。
「俺が目指してきた道でもあるんだ」
では、妖怪であるので祓うのか。 否、ソラは祓おうとはしなかった。まだ子供である千年天狗を赦し、センという名前を与え。 その胸にあるのは、かつてから抱いていた夢。人間と妖怪の共存、今の世だからこそ実現できるかもしれぬ夢。その為に必要なのは彼女を変える事。誰の手でもない、自分の手で。 センは妖怪の良さを広めるために配信者を目指す事になり、サクヤの次の一手で、ヴァルやグラビト、アオ達も個人のチャンネルを持つことになって。
「今日は、とても気持ちよく眠れそうだ」
つまりどういう事か、というと。サクヤの負担が爆増する訳である。知らぬ間に抱え込む彼女を支えるのはソラの役目。天然でボケだけど、自分らしく、できることを。 彼なりに頑張って、サクヤの張りつめた気持ちを溶かしていくのだ。
さらに勢いが加速していく中どんどん仲間も増える今巻。シリーズファンの皆様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。
ダンジョン配信者を救って大バズりした転生陰陽師、うっかり超級呪物を配信したら伝説になった 3 (HJ文庫 ひ 07-01-03) | 昼行燈, 福きつね |本 | 通販 | Amazon