読書感想:真夜中ぱんチ ワケあり動画投稿者はヴァンパイア!?

 

 さて、最近はVtuberものであったり動画配信者を題材にしたラノベというのは、一つのジャンルとして流行を見せており現在放送中の富士見ファンタジア文庫のとある作品を楽しまれている読者様もおられるだろう。このブログの閲覧数ランキングを見ると、注目されているのは負けヒロインと義妹生活のようだが。 という話はともかく。この作品の原作自体はオリジナルのアニメであり。画面の前の読者の皆様の中にも視聴されていると言う読者様もおられるだろう。

 

 

そのノベライズでありスピンオフである今作品。先にお伝えしておきたいのだがこの作品、アニメ視聴が前提でありアニメとこの巻、両方合わせて楽しめる系列のお話である。というよりアニメを見ていないと分からぬ用語であったり部分がある事も多いので、読む前にまずアニメ視聴をお願いしておきたい。

 

 

「え? そんなの、真咲のことが大好きだからだよ」

 

ではここからは本編の内容に触れていきたいわけであるが、この作品においては何が描かれているのかというと。炎上を経てまた夢を目指す真咲(表紙左)と、彼女に惚れこんだヴァンパイアであるりぶ(表紙右)。彼女達のドタバタで何気ない日常のお話だ。

 

 

十景が加入した直後、二人だけで気分転換に散歩に出かけて。晩杯荘の事だったり、仲間達との事を語り合ったり。

 

「権利的な問題があるから、絶対にその単語を口に出さないように」

 

真夜中ぱんチの中で誰が一番賢いヴァンパイアなのかを決めることになり、質問するだけで変顔を晒すことになったり、真咲からすれば下らない秘密を暴露する事になったり。 だけど結局、りぶ達の身内ネタが増えてしまって動画として使えなくなったり。

 

「・・・・・・前に進むって、決めたのに・・・・・・」

 

真咲の引っ越し前夜、かつての仲間達との動画を見返しちょっとセンチメンタルに囚われるも、りぶからのメールで立ち直ったり。

 

「笑いたければ笑いなさいよ!」

 

血の配給に来たゆきの不用意な一言で、りぶと一瞬即発の危機に。十景や譜風たちを(主観あり)の審判として巻き込み三本勝負する事になって、動画撮影をしていなくて真咲に怒られてしまったり。

 

「あんたと出会えて、良かった」

 

謎の声により真咲が謎の世界に引き込まれ、元の世界に帰るため試練を乗り越えて。りぶに聞こえないように感謝の言葉を伝えたり。

 

「よーし、早速撮影はじめるよ!」

 

時々ドタバタ、時々しんみり? 基本的にはいつも馬鹿な仲間達と今日もまた四苦八苦。けれどそれも楽しみながら、動画撮影に向かっていくのだ。

 

アニメ視聴者の方は是非。きっと貴方も満足できるはずである。

 

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