読書感想:女友達は頼めば意外とヤらせてくれる2

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:女友達は頼めば意外とヤらせてくれる - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻で「エッチ遊び」により繋がった「女友達ハーレム」、という今の世の常識なのか、と古株のオタクは首を傾げてしまいそうな状況から始まった、寿也と葉月、瑠伽の三人での関係であるが。 帯にもある通り、この作品は発売後即重版したらしい。と、いう事はそれだけこの作品は人気という事なのであろう。 ではいい意味で頭が悪いこの作品は、今巻ではどんな方向に転がっていくのだろうか。

 

 

「・・・・・・俺が葉月の家に住み込んでやろうか。すぐそこだから、引っ越しも楽だしな」

 

いつものように葉月と一線を超える中、母子家庭である葉月の母親が長期出張する事になって、寿也からの提案により葉月の家で、同棲のような事をする事になったり。

 

「いいですよ・・・・・・遊びましょう、二人で・・・・・・」

 

瑠伽に拝み倒して、彼女もまたそれを望んで。彼女ともまた、一線を超えたり。

 

相も変わらずの節操のなさに、ちょっとだけ呆れを含んだ苦笑が湧いてしまうかもしれぬ中で。瑠伽のスカートの中に顔を突っ込んでいるのを、葉月の友人であるギャル、麦に見られてしまって、割とノリノリな彼女も「友達」に加えて、まずはパンツを見せてくれ、とお願いしてみたり。

 

少しずつ広がっていく、女友達ハーレムの輪。 どんどんと欲望と心のままに、新たに瑠伽とも関係を結んで、どんどんと関係を突き進んでいく中。近づいてくる文化祭を前に、一つの問題が発生する。

 

それは出し物として決まった、メイド喫茶に関する問題。簡潔に言えば、メイド喫茶の衣装の方向性、である。メイド喫茶らしく、ミニスカでいくか。 それとも王道にちなんでクラシカルな方向で行くべきか。 その方向性を巡って、葉月と瑠伽の二人が激突する事となってしまい。更に寿也も二人の友達として、その渦中に巻き込まれ。どちらがいいのか、という結論をクラスの者達からも期待されて求められていく。

 

「そうやって、遠慮してるところが気に入らない!」

 

激突するその根底にあるのは、友達だからこその不満。その不満を機に、瑠伽も自分の本気を解放し、そのあまりの本気ぶりに葉月がたじたじとなって。最終的に、寿也は結論を要求される。

 

では一体、彼はミニスカとクラシカル、何方を選ぶのか。 勘のいい読者様であれば、もうお気づきであろう。彼が選ぶのは、全部なのだ。 心のままに、欲望のままに。全部を選んでいくのである。

 

より頭の悪い、面白さが大きくなる今巻。 前巻を楽しまれた読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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