読書感想:時給12億円のニート参上! 使っても無くならない財布を拾ったけど、お金の使い方が分かりません1

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さて、突然ではあるが画面の前の読者の皆様。貴方は時給を貰って働くとしたらどれだけ貰いたいだろうか。時給一万円くらいならその使い道は色々思い浮かぶかもしれない。しかし、この作品のように時給12億円なんていう金額になってしまうと、逆に使い道を思いつかぬものなのかもしれない。

 

さて、この作品の主人公であるニートの悠斗(表紙中央)。彼が拾った財布は一時間のうちに十二億円もの金を取り出せるという魔法とも言える財布であった(注:因みに落とし物を拾って自分のものにしてしまうと遺失物横領という罪に問われる可能性がありますので、落とし物はとりあえず近くの交番なり何なりに届けましょう。画面の前の読者の皆様と真白優樹のお約束です)

 

では、男の夢と言っても過言ではない魔法の不労所得を手に入れてしまった悠斗は一体その財布を片手に何を為すのか。まず初めに始めたのは男の夢。

 

それに関しては当然かもしれない。何せ12億円である。宝くじの当たりよりも大きい金額である。そんな想像もつかない大金を手にしてしまった。例えていうならば一般的なサラリーマンの生涯年収六人分くらいの大金を手に入れてしまったのならば豪遊も当然かもしれない。

 

そんな彼の周りに集っていくのはその大金に、あるいは彼の人柄に魅了された美女達。

 

美人ファッションコーディネーターの美咲(表紙右)と縁を結び。

 

更には、美貌のコンパニオンな夏海(表紙左)と縁を結ぶ。

 

だがしかし、それでも金は途切れない。ならばこの有り余る金で何をしようか。そう考えた悠斗は思いついた。ならば、この大金で助けられる人を助けてみようと。

 

ある時は美女を闇金から救い出したかと思えば、またある時は売れないアイドルとの出会いを切っ掛けにアイドルを育成するサービスをweb上で始めてみたり。

 

この蛮行から転ずる善行を何と呼べば良いのだろうか。アメリカンドリームと呼ぶとそれは違うかもしれない。ならば、ノブレスオブリージュ、「高貴なる者の義務」とでも呼べば良いのだろうか。

 

だがしかし、大きな力には大きな責任が伴うのも確かである。そういう点においては、悠斗の使い方は間違っていない筈である。

 

この物語は果たして何と呼べば良いのだろうか。コメディでもない、ラブコメでもない。

 

だが、確かに金と言う名のドリームが溢れているのは確かである。そしてドリームが誰かの夢へと繋がり、夢を叶えて人脈と縁を広げていく。そんな一種の温かさがあるのも確かなのだ。

 

こまけぇことはいいんだよという読者様、お金で叶えられる夢を見てみたい読者様は是非。きっと満足できるはずである。

 

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