読書感想:宮本サクラが可愛いだけの小説。

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さて、画面の前の読者の皆様にお聞きしたい次第であるが、貴方は幼馴染は好きであろうか。好きという読者様は是非名乗り出ていただきたい。握手したいので。

 

さて、MF文庫におにあいこと、お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっシリーズを執筆され最近ではガガガ文庫でおしえもこと、育ちざかりの教え子がやけにエモいを執筆された鈴木大輔先生。その先生がMF文庫で今現在執筆されているのが、この宮本サクラが可愛いだけの小説。シリーズなのである。

 

ではこの作品のストーリーは一体どんなものであるのか。名は体を表すという言葉が当てはまるかのように、題名通りなのがこの作品である。

 

主人公である大神ヒカル(表紙右下、デフォルメ)は普通の少年である。しかし彼は北欧神話における大神、数々の創作で扱われる神、オーディンの生まれ変わりである。更に時の女神ノルンの三柱の女神それぞれの生まれ変わりの美少女達に性的に迫られる毎日を送っている。

 

そんな毎日の中、ヒカルに迫る三姉妹にやきもきし引っぺがしたりしながらヒカルに肉体言語含む説教を繰り出しているのが、彼の長年の幼馴染、サクラ(表紙中央)である。

 

彼女は可愛い。隙が無いように見えて、実は隙だらけであるように。

 

彼女はちょろい。口車に乗せられて、いつもドツボに嵌るように。

 

彼女は一途だ。幼い頃に結婚の約束を交わしたヒカルをずっと想い、彼の為に自らの美貌を隠す程に。

 

そう、言うまでもなく彼女は可愛い。幼馴染の魅力、それがこれでもかと詰め込まれているように。

 

「好きだよもちろん。僕はサクラが好き」

 

「あぐぁ」

 

自然なままにあっさりプロポーズされ、気付いた瞬間には付き合いだして。

 

これだけで終わっていれば、この作品はただの平坦なラブコメであっただろう。しかしここに絡むのは、静かに迫る世界崩壊の危機というのっぴきならない事態である。

 

今は未だ誰も知らぬ崩壊の未来。だけどこの未来はまだ誰にも見れず、見れたとしても記憶に保持しては置けない。回避する方法は只一つ、ロキの生まれ変わりと結ばれる事のみ。

 

そんなどこか不思議なSFでありファンタジーで、だけど幼馴染がただ可愛い。それがこの作品なのである。

 

ただ只管に萌え転がりたい読者様は是非。多分満足できるはずである。

 

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