読書感想:たまこラブストーリー

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さて、画面の前の読者の皆様にいきなり質問を投げかけてみんとするが、読者の皆様は京都アニメーションはご存じだろうか。ご存じであるという読者様は、一番お好きな作品は何だろうか。

 

因みに私はCLANNADである。何せ私の原点と言える作品だから。

 

さて、今更京都アニメーションについて私が語るまでの事もないだろう。それほどに有名であるというのは画面の前の読者の皆様は分かっていただけていると信じているし、映像美に優れる数々の名作が生み出されている為に、きっと何処かで京都アニメーションの作品に触れていると信じているので。

 

そんな京都アニメーションが生み出した名作の一つ、たまこまーけっと。その続編である劇場版であり、たまこともち蔵という幼馴染同士の二人の恋に焦点を当てた作品、たまこラブストーリー。そのノベライズとなるのがこの作品である。

 

原作のストーリーは各自自力で調べていただくとして、ではノベライズであるこの作品ではなにを描いているのか。それは、劇場版での様々なシーンでの登場人物達の想い、そして南の島での恋の一幕という外伝なのだ。

 

主役として描かれる、たまこ(表紙中央)の一人の女の子としての感情。そして、たまこをずっと見守ってきた幼馴染、みどり(表紙左)の感情。

 

ずっと母親に代わりたまこを見守ってきた。だけど今、道は離れ始めだした。そして色々ちょっかいをかけてしまってきたもち蔵も一歩を。だからみどりは、彼へと自分の役目と想いを引き継いだ。

 

そして、告白を受けたたまこは最初は戸惑い、自分が他の人になったかのように錯覚して。告白されて初めてもち蔵をじっと見つめて、知らない一面を知って。仲間達の後押しで自分の想いに気付いて。

 

きっと、もう恋はたまこの中で育っていたのだ。だからこそ後は駆け抜けるだけ、きっかけさえあれば、後は気付くだけだった。

 

上手に言えなくてもいい。下手くそでもなんでもいいから。

もち蔵に、わたしの言葉、ちゃんと聞いてほしい。

 

離れだす道があれば、形を変えて寄り添い続く道もある。それは南の島でも、この商店街でも同じ。

 

収まるべき所に収まる、だからこそ彼等の想いはこんなにも眩しく、愛おしくなるのだろう。

 

画面の前の読者の皆様、読む際はどうか劇場版と共に見てほしい。倍以上に楽しめる筈である。

 

https://www.amazon.co.jp/たまこラブストーリー-KAエスマ文庫-一之瀬六樹/dp/4907064225/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=3HANBOEH5908E&dchild=1&keywords=%E3%81%9F%E3%81%BE%E3%81%93%E3%83%A9%E3%83%96%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC&qid=1591452576&refinements=p_n_srvg_2374648051%3A86139051&rnid=2374648051&sprefix=tamakor%2Caps%2C268&sr=8-1