読書感想:学内評価AAAの彼女らがソロ活ぼっちの俺をダンジョンに誘うわけ

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突然ではあるが画面の前の読者の皆様の中で夢と希望と絶望に溢れたダンジョン探索が好きな読者様は何処までおられるだろうか。こつこつ探索するのが好きな読者様はおられるだろうか。

 

そんな命題に好きと答える読者様にはこの作品の舞台である、日本で唯一のダンジョン探索科があるこの学園はお似合いかもしれない。

 

そんな学園の最底辺を漂う隠れた実力者な主人公、恭太郎。彼の心の中にあるのはかつて心の中に確かにあった子供らしい熱さが折れた残滓。心のままに、憧れのままに行動してした結果が齎したトラウマを抱えた燃え燻る熾火である。

 

その彼の隠された力に気付き、多少強引に距離を詰めて協力に持ち込むヒロインがひらり(表紙左)である。彼女は探索科のエリートである。しかしその実はへっぽこなぽんこつだ。

 

そして彼女に対抗せんとやってくるのが恭太郎の幼馴染、ふうあ(表紙右)である。彼女もまたエリート、だがその実は大型犬的なペット系女子である。

 

そう、この作品には笑いもシリアスも、ふとした熱血もすれ違いも盛り込まれている、正に全盛りと言わんばかりに。それぞれの想いが錯綜しながらダンジョンを探索しライバル達とぶつかり合うのがこの作品の本懐である。だからこそこの作品には一局面から見た面白さは目立たないかもしれない。だが多局面から見た時に、全てがかみ合った面白さがある筈の作品なのだと私は思う。

 

ダンジョン探索が好きな読者様、迷走する青春が好きな読者様は是非。きっと楽しめる筈である。

 

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