一巻感想はこちら↓
まずは一言言いたい。ここまで酷いという誉め言葉が似合う、やりたい放題の作品が過去に会っただろうか。
電撃文庫というかカドカワ全体に糞を塗りたくり拳骨でぶん殴るかのように、ラノベ界に消えない傷跡を刻み込んだ一巻から続く今巻。一体どんな続刊になるのかとページを開いてみたら、最早言葉も出ない程に危険すぎた。
そもそも扉絵で性的な玩具である〇イブをぶつけ合っている挿絵なんてあっただろうか。最初の挿絵がある18頁、そこで目をそむけたくなるような、絵師であるかれい先生に失礼としか言えない挿絵があるなんて誰が思うか。163頁の挿絵、四人中三人が下を脱いでいてヒロインの顔で隠しているラノベが何処にあるのか。
更に言うなれば今巻は前巻にも増してネタの嵐である。最早一頁に一回ネタが組み込まれているといっても過言ではないのではないか。いきなり登場する前作の登場人物なんて可愛いもの、担当編集へのディスりに始まり、他レーベル作品のタイトルのパクリから三木一馬様の顔写真露出にいたり世界観を破壊する喘ぎ声にいたるまで。
本当にもう、やりすぎである。読み終えるのに多大なエネルギーがいるのは勿論夢で魘されそうな程に。だがしかし奇跡的に纏まっているのがまたいい意味で頭に来るのである。
作者である有象先生曰く二巻は魂すら削って書き上げたそうだが、ここで終わらすのは勿体ないと言えないだろうか。もっともっと削って絞り出してもらって、惨から死に至るまで書いてもらいたいと思うのは私だけだろうか。出来れば有象先生の背を蹴飛ばし三巻へと進ませたい読者様が私だけではないと祈りたい次第である。