読書感想:異世界よ、俺が無敵の吸血鬼だ! ~夜のハーレム性活は計画的に~

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問:吸血鬼と言えば?

 

答:ヴラド三世(フェイトアポクリファは見ていた真白優樹である)

 

 

さて画面の前の読者の皆様の中にもFGO等のファンタジー系のゲームをプレイされている方もおられるだろう。そのゲームの中において、恐らく何処かで吸血鬼という存在に触れられた読者様も多いであろう。そう、吸血鬼である。この作品の主人公を務める青年もまた、吸血鬼なのである。

 

 

その名は栄一郎(表紙右端)。現代社会で狩られる恐怖に怯えながらも会社員として息をひそめる吸血鬼である。そんな彼が、別世界の栄一郎と間違えて異世界の巫女、フィズリ(表紙中央)に召喚された事からこの作品は始まる。

 

この世界においては自分を狩りに来る相手はいない。自分を狙ってくる相手もおらず、更には自分への特攻となるような武器もない。言わば吸血鬼にとっての理想郷のような状況である。

 

しかし、この世界は吸血鬼の存在を脅かすかのような脅威がいた。それこそが魔王と言う名の存在であり、魔王に率いられた魔物と人間が相争う世界だったのである。

 

しかし、この世界は理想郷であり、同時に試練の地である。この世界においては、吸血鬼は未知なる存在であり無敵の存在ではない。だからこそ、この世界に覇を刻み付けんと新たなる第三勢力として暴れ回る事を決意する栄一郎。

 

しかし哀しいかな、中々に上手くいかぬ。それは何故か。何故なら覇を唱える為の計画は割と杜撰であり、しかも本人に油断が目立つからである。

 

だが、それも仕方ないのかもしれない。元の世界では覇を唱えるなど絵空事であったから。そんな計画を立てる事もなかったから。そしてこの世界に置いては、必ず自分を消滅させるような方法は確認されていない。ならば、この世界では自分自身の不死性がこれでもかと生かせるから。

 

「できるものならやってみろ。今の俺は、ちょっと強いぞ!」

 

だからこそ水を得た魚と言わんばかりに各所で暴れ回り、気ままにどちらかの味方をしたりしながら各所に吸血鬼という存在の脅威を刻み付けていく。

 

彼は気付いているのだろうか。自覚なく行われているその行いは、ある意味で間違いなく魔王の所業であるという事を。

 

この作品はファンタジーであり、どこか抜けた人間味のある吸血鬼が自由気ままに暴れ回る、一種の爽快感もある作品である。そして何よりヒロインが可愛い(これ重要)。この今あげた要素に心惹かれる読者様は是非読んでみていただきたい。

 

きっと、満足できるはずである。

 

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