読書感想:陰キャの僕に罰ゲームで告白してきたはずのギャルが、どう見ても僕にベタ惚れです10

 

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読書感想:陰キャの僕に罰ゲームで告白してきたはずのギャルが、どう見ても僕にベタ惚れです9 - 読樹庵

 

 さて、気が付けばこの作品、もう十巻である。最近のラブコメで十巻まで物語が続く、というのもよく考えればとんでもない事であると言えよう。となると次に目指すはアニメ化だろうか。・・・・・・2クールあれば足りるだろうか? とそれはさておき。快く思わぬ頭の固い教師たちも、他人のものであってもという黒い思いも。そんなものはこの二人には関係ない、というのはもう自明の理であろう。

 

 

そう、関係ない。不和もすれ違いも恋敵もこの二人には要らない。ただイチャイチャする、それだけでよい。それが今回、ハワイと言う外国で繰り広げられるのである。

 

「・・・・・・この二人はいつも通りだなぁ」

 

辿り着いたハワイ、旅行特有のテンションの高さで宣言するのはプレ新婚旅行。日程の流れに合わせ全体行動はするも、周りからはいつも通りだと最早呆れられる程に。常に手は繋いでいるし、距離は近いし。

 

『あれ、新婚さんでしたか?』

 

そんな二人の距離感はもはや夫婦、それも新婚。冗談交じりのその説明が現地の人にも受け入れられてしまう位には。周りにはやし立てられたり。

 

「予想通りだけど賭けになんね~・・・・・・」

 

悲恋の伝説が残る滝でにわかに陽信と七海がいつ別れるかの賭けが持ち上がるも、別れるビジョンがないどころか、そもそも一緒の墓に入るだろという共通認識で賭けにならなかったり。

 

それもまたいつも通り、受け入れられた甘さ。それもそのままに、ダイビングに参加してイルカと泳いだり、ビーチで他の女子の水着に見とれた陽信が七海におしおきされたり。夜には二人で抜け出して景色を眺めたり、仁志と陽信で修学旅行らしい猥談をしてみたり。

 

「・・・・・・じゃあ、ちょっとだけ触るよ」

 

そしてまだまだ思いは深まっていく。一線超えなきゃ無問題、ご意見無用とでも言うかのように。七海が勇気を出して陽信の部屋の風呂で、彼と混浴したり。

 

「はい、誓います」

 

自由時間、マーケットで二人で買ったペアの指輪を、こっそり入った最古の教会でまるで結婚式の様に二人で交換したりして。

 

「それでも約束しとこうよ。僕等はまた来るってさ」

 

仁志が報告できぬアバンチュールをしたり、弟子屈君も琴葉と関係を進めるもやっぱり報告できぬ事をしてたり、とそれぞれの方向に進んで。陽信と七海は自然に約束を交わす。また今度は二人で、とたくさんの人に言って貰えたこのハワイに、いつかきっと二人で来ようと。

 

未来の予定、結婚式から新婚旅行までの予約もある意味完了するまだまだ甘さ高めていく今巻。シリーズファンの皆様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。

 

 

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