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読書感想:四天王最弱の自立計画 四天王最弱と呼ばれる俺、実は最強なので残りのダメ四天王に頼られてます - 読樹庵
さて、四天王最弱、と勘違いされてはいるが実は四天王最強、残る三人のダメ四天王に振り回されている主人公のラルフであるが。彼自身魔王からも頼りにされているが、どう考えても魔王国側って彼頼みというか彼がいないと本当にヤバくないか、と前巻を読んだ読者様なら思われたのではないだろうか。
と言う事で今巻はどうなるか、というと。ラルフが魔族の神を恨みたくなるような面倒事がやってくる巻であり。やっぱり彼の胃が痛んでいく巻である。
「・・・・・・ルナ、難しいこと分からないよ」
フレア、リリア、ルシカの三人がいつも通りに戻ってしまう中、発生したのは愛娘であるルナの無邪気な一言でメンタルブレイクした魔王の突然の引退。文字通り何も知らぬ無垢な幼女であるルナは、魔界の暗黙のしきたりで一ヶ月以内に武功を立てねばならず。どうしたものか、と悩む中、帰ってきたのは暴君的な姉、ヴァレリア。ラルフにとっては勇気があれば、という名目の元に色々無茶ぶりで鍛えられた半ばトラウマな相手。人間界の独裁者が支配していた帝国を支配した、という彼女はお隣の聖王国へ侵略するといい去っていき。人間界を守る為、ラルフは幼馴染達にルナの教育を任せ、ウルフとしてテレサを連れて、その後を追う。
しかし、ラルフはまだまだ分かっておらず、予想外の事があった。聖王国への襲撃の場、教皇であるマリアベルをヴァレリアから守ったら惚れられてしまい。何とか帰ってきたら、幼馴染達は文化的な教育しかルナにしておらず、更にはヴァレリアによりふがいない魔大陸を滅ぼすと言う宣言が魔大陸全土になされ。一先ずそれをルナの武功にするべく、ルナを伴い人間界へ。そこへ何故か幼馴染達についてきて、更にマリアベルたち聖王国の面々も参戦、大戦争の幕が上がる。
「大切な友達は、自分たちの手で守らなきゃな」
戦いの中、ヴァレリアに魔法をかけられてしまうテレサ。姉との本気の死闘が予想されるから幼馴染達は置いて行こうとするも、彼女達は恐怖を乗り越えて自分達も共に戦うと宣言し。向かう決戦、そこで明かされるのはルナの真の力。幼馴染達がまた格好いい所を見せる中、ラルフは姉と決着をつけて。
「まあ、今回の報酬はこれでよしとするか」
結果的に成果は周りに行くけれど、まぁ自分にとっての成果、も掴むことが出来て。納得の上、また日常に戻っていくのだ。
一巻の面白さがそのまま上がる今巻。前巻を楽しまれた読者様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。
Amazon.co.jp: 四天王最弱の自立計画2 四天王最弱と呼ばれる俺、実は最強なので残りのダメ四天王に頼られてます (GA文庫) : 西湖三七三, ふわり: 本