読書感想:真の実力を隠していると思われてる精霊師、実はいつもめっちゃ本気で戦ってます2

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:真の実力を隠していると思われてる精霊師、実はいつもめっちゃ本気で戦ってます1 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻を読まれた読者様であればご存じであろう。この作品の主人公、ロークは精霊と契約したいのにそもそも契約できないと言う事を。勘のいい読者様であれば何となくお察しではないだろうか。契約できないのには理由がある、と言う事を。ではどんな理由があるのか、と言うと。その一端が仄めかされるのが今巻である。

 

 

 

迫る大精霊演舞祭、代表者を選び出場するイベント。しかしローク、第三位であるケイ、第四位である風紀委員、ロクスレイはそれぞれ不参加の意思を示しミーシャが静かにブチ切れて、三人それぞれと個別に面談する事に。

 

「前々から思っていましたが、貴方のその自信の無さは一体どこから来ているのですか?」

 

自信がないと言う理由をかざすロークを不思議がるミーシャ。もう事情を話してしまうか、と半ば投げやりに明かそうとする中、襲い来るのは学園への襲撃者。

 

「これじゃちょっと、僕たちの仲間になるのは力不足だよ」

 

「君も俺たちと同じだろう?」

 

その狙いである強大な邪精霊の封印されている祠へ向かったら、下手人の一人、ホーンテッドに遭遇し。邪精霊と契約していると言う想像だにしない力を見せつける彼は、ロークに何故か勧誘の手を伸ばす。まるで彼の知らぬ彼の事を知っているかのように。

 

その場はロクスレイの救援により何とかなるも、ロークの中には自らの無力感が残り。それを解決する一助として、彼は決める。かつて戦い封印した邪精霊との契約へと挑む事を。

 

最近何故かよそよそしいレイアに迫ってみたりしつつ、とりあえずはやるべきことを。師匠とガレスに見張って貰いながら挑む契約。一先ずは簡易契約までは成し遂げるも、その先へ進もうとしたら暴走してしまい、ガレスと師匠に抑え込まれる事に。

 

『あんなの、貴方に相応しくないよ』

 

そんな中、邪霊の意思の先に辿り着いた暗闇の中、語りかけてきたのは謎の、少女らしき影。何故かその声に懐かしさも感じる中、どこか不満そうな影は大目に見てあげる、と言ってきて。簡易契約ながらロークは邪霊と契約し、契約精霊を得ることに成功する。

 

その先へ進み待っているのは学位戦、相手となるのはケイ。幾多の術を同時に使う彼へと対抗するのは、クロと名付けた邪霊の力。重力を操るその力を真っ向からぶつけ、彼に負けを認めさせ。しかし試合の終わり際の彼の言葉で新たなカオスに巻き込まれていくのだ。

 

原作とは異なる展開に踏み込んでいく中、更に熱さ深まる今巻。前巻を楽しまれた読者様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。

 

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