読書感想:レアモンスター?それ、ただの害虫ですよ2 ~知らぬ間にダンジョン化した自宅での日常生活が配信されてバズったんですが~

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:レアモンスター?それ、ただの害虫ですよ ~知らぬ間にダンジョン化した自宅での日常生活が配信されてバズったんですが~ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻で自分の知らない所で勝手に有名になるどころか世界の中心的な立場になってしまっているこの作品の主人公、ユウトであるが。彼を勝手に慕い始めた者達により姫がロックオンされてしまった訳であるが、とりあえずまだそれには気づいていない、訳で。しかし更に活躍がとんでもない事になっていくのが今巻なのである。

 

 

 

「―――まるでダンジョンが行政区画を理解しているみたいだな」

 

姫と向かった夏祭り、流れる時間と少しだけ甘やかな空気。しかしそれを打ち破るアラームが。その内容とは、全国で一斉にダンジョンからの魔物の氾濫、スタンピードが発生したと言う事。その内容に何か作為的なものを感じつつ、襲撃の可能性を考慮して自転車で二人乗りして帰る中、クロが見守りだけしている中でダンジョンの主を蹴りで討伐し。しかし彼一人では全てのスタンピードを解決することなど出来ず、政府により大都市以外は見捨てられ、姫も父親と連絡が取れなくなってしまう。

 

「我はご主人殿の憂いを払いにいく所存なり」

 

その最中、まるでユウトの心を慮るかの如く、彼の中に新たな力が。その名はオボロ(表紙左)、いわゆる二重人格のようなもの、とでも言えばいいのか。 ユウトが寝ている間に彼の身体を借り、オボロは早速駆け出していく、スタンピードを解決するために。

 

そのオボロへとクロは、ユウトの肉体を使わせぬためにも自らの肉体を貸し。しかしその活躍を夢と言う形で見ていたユウトは、期せずして手を貸し二人を受肉させ。クロは分け御霊という形でクロコ(表紙右)という肉体を得る。

 

「よくわからぬが。良かろう」

 

そんなオボロも「花鳥風月」という名で配信者デビューする事になり、その圧倒的な力であっという間に有名になり、その成果で表彰される事に。

 

「うーん。俺の見間違いかな」

 

その最中、襲撃してくるのはユウトを狙う者達。芽生えるのは初めての戦意、その思いを以て振った腕の一振りで全てを吹き飛ばし、その戦意を注ぎこまれたオボロもまた駆けだして。全力の一撃は、新たなダンジョンとのかかわり方の始まりを告げるものとなっていく。

 

より無双し、更に関係性が増えていく中、ユウトの中でも少しだけ思いが変わっていく今巻。前巻を楽しまれた読者様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。

 

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