読書感想:無防備かわいいパジャマ姿の美少女と部屋で二人きり2

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:無防備かわいいパジャマ姿の美少女と部屋で二人きり1 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、二人でなら何かが変われる、二人でなら自然でいられる。学道とこいろの、恋人のように近いけれど恋人ではない不思議な関係が出来たのが前巻であるが。文字通りの変化としてこいろは、まず保健室登校までは出来るようになったわけであるが。傍から二人の関係を見ればどうであろう。最早付き合っている、と言っても過言ではない筈だ。

 

 

しかし、二人の世界は小さなものである。言ってしまえば大きくはない。そして学道よりはこいろの方が、俗世に遺してきたしがらみ、というのは多いわけで。今巻はそんなしがらみの一つ、こいろのアイドルとしての後輩、来羽がやってきて始まるのである。

 

「まぁ、なんとかうまくやれてるみたいだな」

 

と、まずはその前に。こいろの保健室登校の話である。養護教諭の計らいにより得た、周囲とは接さぬ席は第二の部屋の様になり。ひとまず同じ学校の中にいる、という事で一緒に帰ると言うイベントが発生したり。休日になればこいろの部屋を訪ねて、共に裏路地の移動販売車に出かけたり、教師である弥子まで巻き込んで人生初の人生ゲームをしたり、と。いつも通りの近い距離で、何気ない日常を積み重ねていく。

 

「この家にはドレスコードがあるのだよ」

 

その最中、やってきたのは来羽。かつての仲間、失踪した今は連絡も取っていない相手。しかし彼女は、こいろを探し続けていた。全ては戻ってきて欲しいから。しかし、そんな彼女をもこいろは堕落の道に引きずり込もうとして。パジャマのファッションショーをしたり、只の勉強で筋肉バカ、というか脳筋気味な来羽の思考に驚かされたり、と。彼女もいる堕落の時間は次第に根付いていく。

 

「わたしにできることがあれば協力してあげたいな」

 

その最中、判明していくのは来羽の事情。こいろという輝きに惹かれ自身もアイドルになり、しかし今は輝きを見失って行き詰まり始め。こいろもまた来羽の応援に助けられていたという思いがあるからこそ、何とかしてあげたいと。その願いを受け学道は自身の知恵を絞り策を考え出す。

 

必要なのは何か、彼女の心に輝きを。その為には何をすればいいのか、それはまるであの日の様に、という一手。

 

その後に、来羽により指摘されるのはこいろへの思い。指摘を否定しきる事の出来ぬ学道の言葉を聞き、こいろの中に生まれていく思い。 正に付き合っているようで付き合っていない、その関係が動き出す音がするのである。

 

後輩も交えたドタバタの先に、本格的に動き出す今巻。前巻を楽しまれた読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

無防備かわいいパジャマ姿の美少女と部屋で二人きり 2 (HJ文庫 か 10-03-02) | 叶田キズ, ただのゆきこ |本 | 通販 | Amazon