読書感想:ぽんこつかわいい間宮さん2 ~社内の美人広報がとなりの席に居座る件~

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:ぽんこつかわいい間宮さん ~社内の美人広報がとなりの席に居座る件~ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻で悠介は一つ年上のお姉さんであり「偽物」としての彼のファンであるユリカのSNSのフォロワー二千人という目標を達成したわけであるが、画面の前の読者の皆様は社会人として会社に所属しているのならば、何を求められると思われるであろうか。その答えは簡単、成果である。一度成果を上げたのならば、それは利益につながる事であり。故にそこから繋げて継続的に成果を上げていかなくてはいけないのである。

 

 

「今日はいいお知らせがあるよ」

 

ユリカが悠介の隣の席にやってきて早二か月。SNSのフォロワーが一万人を突破し、しかし悠介こそが「偽物」なのではないか、という疑いも張れず。そんな中、部長である三島から一つのお知らせが齎される。

 

 それはユリカを中心として簡易的なチームを結成し、ミコもまたその一員として、広報部へ異動となると言う事。しかし評価されると言う事は成果を求められると言う事。夏が終わるまでにクライアントを獲得し、企画を成功させろという更に難題が彼等には課されたのである。

 

後輩が出来たと言う悦びで若干空回りながらも頑張るユリカに引っ張られ始まる、新たなチーム。企画を獲得するためにやるべきことは数多い、しかしそれと同時にチームとして絆を深めていかねばならぬ。まずはランチミーティングから始め、企画を成功させるために出されたアイデアを実行してみたり。

 

 そんな中、自宅で企画合宿をする事になって酔ったユリカに入浴に誘われたりと、悠介とユリカの距離が少しずつ近づいていく中。ミコは今まで所属していた総務部では味わえなかった思いをユリカに与えられると共に、悠介に対する思いが再燃していく。

 

「私ね、藤城くんのことずっとずっと好きだったよ」

 

ライバルは強敵、けれど負けたくはない。悠介とまだまだ仕事がしたい、だからこそ譲れない。様々な企画を試し、色々と自分達の強みを生かし模索していく中。まずはお友達からと、もう一度関係を始めていく。悠介との関係がもう一度、始まっていく。

 

「さ、仕事しますよ。2人とも」

 

 もう一度初めから、でも後悔はもうしないために積極的に。ミコとユリカに挟まれ、悠介のオフィスライフは更に賑やかさを増していく。陰キャラだったかつての自分にそう伝えたいほどに。キラキラと輝く日々が、どんどんと加速していくのである。

 

前巻からよりドキドキが増していく中、ラブコメが本格的に始まる今巻。前巻を楽しまれた読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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