読書感想:神々の権能を操りし者2 ~能力数値『0』で蔑まれている俺だが、実は世界最強の一角~

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前巻感想はこちら↓

読書感想:神々の権能を操りし者 ~能力数値『0』で蔑まれている俺だが、実は世界最強の一角~ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、平穏に過ごしたいだけなのに。守りたいものを守りたいだけなのに。賽子の出目が常に最悪となる呪いにでもかかっているのではないかと言わんばかりに、容赦なく戦いの中に飲み込まれていくこの作品の主人公、隼人であるが。前巻、既に注目を受けてしまった彼は今更引き返せるのだろうか。と、思われた読者の皆様は何となくお察しではないだろうか。こうなってしまった以上、既に引き返す事は出来ぬと言う事は。

 

 

前巻、対抗戦の中で示してしまった己の力。数多の組織が彼に目を付ける中、いち早く彼の身柄を確保したのは日本最強部隊である特殊対策部隊。怪物を討伐する事を生業とする、一騎当千スペシャリスト集団である。

 

今までとは違う畏怖の視線を受け、その力で立つ鳥跡を濁さずの反対、跡を濁しまくり。真鈴に大きな借りを押し付けたのち、特殊対策部隊へと隼人は入隊する。

 

 そこで待っていたのは、自身を差別しない者達。配属早々、上司である金剛との模擬戦に臨み。個性的に過ぎる新たな仲間達から歓迎を受け、早速彼は任務へと挑んでいく。

 

だがしかし、画面の前の読者の皆様も何となくお察しではなかろうか。戦闘を生業とするスペシャリストの中に混じってしまえばどうなるのか。どんな日々が待っているのか、という事を。

 

初任務で出向いたのは、突如出現した謎の「迷宮」。ほぼ確実に当たる予言を告げる「予言士」である仲間、花に告げられた誰かが死ぬと言う予言。その予言を遂げんと言わんばかりに、鈴奈と共に孤立してしまった隼人に襲い来る、謎の世界に巣食う意思を持つ巨大樹型の魔物。

 

更には、稀有な能力を持つ能力者の護衛任務に出向けば、その能力を狙う魔物達、その裏で糸を引く黒幕、更には絶対的な力を持つSランクの一人、レオンまでもが現れ三つ巴の乱戦へと舞台はもつれ込む。

 

 何度も死ぬかもしれぬ、正に死線のその中で。自身の実に宿した神の力を隼人は容赦なく解放していく。必死についていき、生き抜くためにその力を解放する。

 

巨大樹に対し、太陽を司る神の力を叩きつけ。更に三つ巴の状況の中、雷を纏う武神の力を解放し、迅速果断に阻むすべてを切り裂いていく。

 

(一生分の働きをしたな)

 

しかし、その心は何処まで行っても変わらない。守りたいものを守る為、そして日常を謳歌する為に。

 

前巻にも増してバトルが山盛り、熱さも倍盛りである今巻。

 

前巻を楽しまれた読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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