読書感想:陰キャの僕に罰ゲームで告白してきたはずのギャルが、どう見ても僕にベタ惚れです2

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前巻感想はこちら↓

読書感想:陰キャの僕に罰ゲームで告白してきたはずのギャルが、どう見ても僕にベタ惚れです1 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻を読まれた読者様はこう思われた読者様もおられるのではないだろうか。・・・この二人、甘すぎやしないか、と。そう言いたくなるのも仕方ないかもしれない、実際私もそう言いたい。始まりが罰ゲームというニセモノから始まったにしてはこの二人の関係は既に完成され過ぎている、もはや結婚と言う一つのゴールまでの道が舗装されて整備されていると言ってもいいかもしれぬ。ではそんな二人の関係は今巻ではどうなるのか。喧嘩したりするのだろうか。

 

 

そう思われる読者の皆様、それは少し甘いかもしれない。何故ならば更に堂に入り、安定していくのが今巻であり。

 

 そして、前回七海側の家に紹介が済んだ事で埋められ始めた外堀が、陽信側の両親にも紹介され外堀を埋めるどころか内堀まで埋めてその上に塀を立て城を立てる勢いで加速していくのが今巻なのである。

 

七海の提案によりタピオカを飲みに向かった放課後デート、そこで予期せぬ形で行われたほっぺにキスと言う形のファーストキス。その光景を運悪く(?)目撃する形となった陽信の家族へ七海が挨拶し、そのまま七海の家族との面通しも済ませ。そんな中、陽信の両親がそれぞれ長期出張で一か月ほど家を空けるという問題が持ち上がる。

 

 それを放っておきたくない七海、この機会に七海の為に料理を覚えたい陽信、息子を心配する両親。その思惑が重なり、睦子の提案により決定する、陽信が七海の家で夕食を共に作り、共にするという事態。

 

もうお分かりであろう、何となく頭を抱えたくなっても多分責められぬ事態が起きているのだ。何と二巻にして、両親の公認と両家顔合わせという事態が起きているのである。どこぞの結婚RTA覇者の閃光さんにも劣らぬのではないかという程の、作中時間にして二週間と言う速さでここまで二人の関係は進んでいるのである。

 

だがしかし、今巻で繰り広げられているのはほっぺにキス、及びデコチューを巡る可愛らしい攻防戦なのである。水族館デートで将来を思い描いたり、急に決まったお泊りデートで期せずして密着したりしながらも、なのだ。

 

「七海さんは、僕の大切な人です。・・・・・・それは何があっても変わらないです」

 

 しかし、その根底にあるのは変わらぬ甘々である。それが変わらぬどころか更に深まっていくからこそ、思わずいい意味で頭を抱えたくなるような甘さが更に炸裂しているのが今巻なのである。

 

更に甘く深化する、もう止まらぬ勢いで加速していく今巻。

 

前巻を楽しまれた読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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