読書感想:ブレイドスキル・オンライン3 ~ゴミ職業で最弱武器でクソステータスの俺、いつのまにか『ラスボス』に成り上がります!~

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前巻感想はこちら↓

読書感想:ブレイドスキル・オンライン2 ~ゴミ職業で最弱武器でクソステータスの俺、いつのまにか『ラスボス』に成り上がります!~ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻でまだ本番であるイベント、「ギルド対抗戦」も始まっていないのに、ノリノリの魔王的、侵略者的行いで街すらも乗っ取り、文字通りの現時点での最高戦力を手に入れた我等が魔王、もとい主人公のユーリ。そして今巻でいよいよ始まるのである、本命のイベントであるギルド対抗戦が。

 

 

敵となるのはスキンヘッドが組織した八十のギルド、六万人ものプレイヤー。遂に始まるイベント、ランダムに決められた開始地点は敵のど真ん中。

 

 普通に考えればどう考えても無謀に過ぎるかもしれないこの状況。だが、無論そんな事で絶望するタマでもなく。ノリノリで戦いの中に飛び込んでいくユーリの、暴虐は遂に解き放たれる。

 

いつも通りの強力なモンスター達の蹂躙、更には武装結界からの武装射出によるまるでミサイルの豪雨かのような蹂躙劇。だが、連合軍も只殺される訳じゃない。ユーリへの対策をきっちりと整え、コリンを刺客とした弱体化の策も仕掛け、スキルを封印されたユーリへと連合軍は一気呵成に襲い来る。

 

「―――この俺にとって、全力でぶつかってくるプレイヤーは全員『最高のライバル』なんだよッ! あのプレイヤー集団もッ、そして何よりお前自身もだッ!」

 

 だが、そんな状況もまたユーリの望むところ。何故ならスキンヘッドだけではない。誰もが皆、彼にとっては最高のライバルだから。そんな彼に引っ張られるかのように、彼の仲間達もそれぞれの悪逆でプレイヤーたちを迎え撃つ。

 

クトゥルフ・レプリカと連携しギルドコアの複製品を囮にし迎撃するグリム。プレイヤーを殺す程に瞬間的に強化される装備で殺戮の限りを尽くすシル。

 

その結果は、そこで巻き起こる熱い戦いはもうお察しであろう、語る必要も敢えてないだろう。

 

だが、そのイベントの先、運営からの刺客がユーリ達に襲い掛かる。それは、他のゲームの世界のプレイヤー達。異なる世界の最強の者達。

 

「当たり前だ。やられっぱなしで済ませるものか・・・・・・!」

 

 だが、それで怯むユーリでも、トッププレイヤー達であるわけもない。昨日の敵は今日の友。そう言わんばかりに連携し、情報を共有し対策をしさらにゲームにのめり込んでいく。

 

圧倒的なまでの、いっそ狂気的と言っても過言ではないかもしれぬ情熱。それが齎すのは圧倒的な熱さ。前巻んで待たされた分、心燃える展開が待っている今巻。

 

シリーズファンの皆様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。

 

ブレイドスキル・オンライン 3 ~ゴミ職業で最弱武器でクソステータスの俺、いつのまにか『ラスボス』に成り上がります! (オーバーラップ文庫) | 馬路まんじ, 霜降(Laplacian) |本 | 通販 | Amazon