読書感想:ブレイドスキル・オンライン2 ~ゴミ職業で最弱武器でクソステータスの俺、いつのまにか『ラスボス』に成り上がります!~

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前巻感想はこちら↓

読書感想:ブレイドスキル・オンライン1 ~ゴミ職業で最弱武器でクソステータスの俺、いつのまにか『ラスボス』に成り上がります!~ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻を読まれた読者の皆様であれば、この作品の主人公であるユーリの暴虐っぷりにおいてはもうお分かりであろう。運営が満を持して繰り出した初のイベントが、魔王降臨的なイベントとなってしまい、地獄のような光景に変わるシーンは前巻の見所のシーンである。

 

が、無論、そんな活躍は運営に取っての想定外であるし、ユーリのようなプレーヤーが増える事は、運営にとっての望むところでもない。なればどうなってしまうのか。そこで起きる要素は簡単。運営からの修正、及びアップデートによる弱体化である。

 

今までの暴虐が全て封じられ、言わば牙を折られ翼をもがれてしまったユーリ。だが、彼は諦めるのだろうか? 否、そんな訳は勿論ない。かの反骨心の塊とも言えるような彼が、武器を奪われた程度で止まるタマであるわけもない(寧ろ止まったらこの作品が終わる)。

 

「・・・・・・やっぱり俺の戦闘スタイルは、攻めて攻めて攻めまくるものじゃないとな。火力が落ちて連続で致命傷を耐えられなくなったからって防御に回るのは駄目すぎる」

 

その頭の中にあるのは攻撃のみ。そんな彼は、サモナー限定スキル「武装結界」に着目する。アイテムボックスから武器を瞬時に展開するも、三秒で戻ってしまうというこのゴミスキル。

 

 なら、射手として射出しちゃえば良いじゃない? 更にはポン太郎達を命中した瞬間分裂させる事により引き起こせる「重度欠損」という、滅多に見ない即死状態。かのスキルの抜け穴に気付いた時、ユーリ第二形態と言わんばかりの新たな戦闘スタイルは創り出される。まるで、かの「王の財宝」のように圧倒的な武装で蹂躙すると言う新たな魔王スタイルが。

 

更にそこで止まる訳もない。自分に突っかかってきた女性プレイヤー、シルをお供として乗り込んだ辺境の要塞都市、「ヘルヘイム」。

 

かの街で巻き起こしたのは、カチコミと扇動、そして蹂躙。システムの抜け穴を突き、更には運営の思惑すらも出し抜き。ユーリと言う魔王に先導された集団は要塞都市を容易く制圧、乗っ取ってしまう。

 

因みにここまで語ってきた全ては、信じられないかもしれないが前哨戦である。本命であるギルド対抗戦は、まだ起こってすらいない。なのに、二つ目のジョブも手に入れ着実に軍勢を増やし。街すらも手に入れてしまったのだ。

 

この遠慮ない暴虐は、果たして今度はどんな光景へと繋がるのか。繰り返しになるがまだ本番ですらない。ならば、本番はどうなってしまうのか?

 

前巻を楽しまれた読者様、馬路まんじ先生のファンの皆様は是非。

 

きっとまた、貴方も満足できるはずである。

 

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