読書感想:堕ちた大地で冒険者 ~チート技術と超速レベルアップによる異星無双~

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さて、突然ではあるが画面の前の読者の皆様。ロボットアニメにおける大気圏突入のシーンとは様々なドラマのある、印象深いシーンとなられると思われるが、貴方に取って印象深い大気圏突入シーンは何であろうか。私個人としては、鉄血のオルフェンズにおけるガンダム・バルバトスの大気圏突入シーンが最近の印象深いシーンである。何せコクピットを上から串刺しにした敵機の残骸を使い大気圏突入という、今までで見た事もないシーンだったからである。

 

 そんな大気圏突入を行った人間がここに一人いる。それこそはこの作品の主人公、帝国宇宙軍の軍人で在り、多くの部下に慕われる人型機動外装のパイロット、アレクセイ(表紙中央左)である。

 

宇宙での作戦行動中、巡り会った特別な機体に乗る敵。味方を守る為に立ち向かい、相討ちとなり作戦宙域に存在していた惑星へと共に墜落したアレクセイ。

 

 だがしかし、彼は愛機と共に生存していた。その理由は、相討ちとなった敵機を盾としほぼ無傷で大気圏に突入、突破したから。しかし生きてはいたけれど、彼の機体に大気圏を突破する程の力はなく、救援も期待できず。墜落した惑星で、彼は愛機と共に生きていく事を強いられる。

 

「馬鹿、いいんだよ。どうせ死ぬときゃ死ぬんだからな」

 

が、しかし。こんな絶望的な状況の中でも彼は何処かお気楽に、まるで明日は明日の風が吹くとでも言うかのように。

 

そして彼の目の前に広がっていたのは、ファンタジー風の異世界。ゲームのようにステータスとスキルが存在する、彼に取ってはゲームの中のような異世界

 

そんな世界に落ちてしまった彼は、何の力もないのだろうか。否、そんな事は勿論ない。愛機に搭載され、まだ使用可能な武装はこの世界では最大の脅威であり、その武器で倒しても経験値は手に入ってしまう。

 

だからこそ、始まりの段階での原生生物との戦闘を経た彼は超速レベルアップによりとんでもない力を持ち。その力を抱えながら、彼は時に騎士風の冒険者犬猿の仲となったセシル(表紙中央右)と激突したり、謎の魔術師であるイザベラ(表紙左奥)と矛を交えたりしながら、自由に、どこまでも気ままに歩いていく。こうなってしまったのなら仕方ない。なら明日は明日の風が吹く心のままに生きていこうとでも言うかのように。

 

だからこそ、気楽に自由に読める。それがこの作品の強みであるのかもしれない。

 

何も考えず、心を盛り上がらせたい読者様。気軽に、肩の力を抜いて読める作品が好きな読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

堕ちた大地で冒険者 ~チート技術と超速レベルアップによる異星無双~ (ダッシュエックス文庫) | 謙虚なサークル, 高峰 ナダレ |本 | 通販 | Amazon