読書感想:触手魔術師の成り上がり2

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前巻感想はこちら↓

読書感想:触手魔術師の成り上がり - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

さて、前巻で触手のぬめぬめな大活躍を見せつけた主人公、ノア。では画面の前の読者の皆様は、もう既にこの後の展開の予想はついておられるのではないだろうか。前巻で形と絵面はどうあれ、活躍を見せつけた訳である。ならば注目されない訳はないだろう。それが悪い意味かいい意味か。その判断は難しいかもしれないが。

 

 ファンタジーでありハーレム系でもあるこの作品。ならば二巻で実行してくるのはやはりハーレムの拡大、及び新ヒロインの追加というのは当たり前の王道の路線であるのかもしれない。

 

 そして、奇しくも今巻で追加となるヒロインは二人とも年上ヒロインでありお姉さん属性のヒロインである。しかし二人とも前巻のアーニャ達に負けず劣らずの痴態を晒す、それもまたこの作品だからである。

 

前巻でアーニャと妹であるグレタを仲直りさせるも、二人とも纏めて触手の餌食にしてしまったノア。

 

 そんな彼に感謝を抱く前に怒りを覚えた女性が一人、アーニャとグレタの姉であり、王立騎士団の部隊長、メルディ(表紙左)であった。

 

妹達に付きまとい辱めた変態を成敗するとして、学園に乗り込み早々彼と決闘を始めるメルディ。

 

「悪党に囚われたら即堕ちするタイプですわね」

 

が、まぁ結果はもはや言うまでもないだろう。未知なる快楽を教え込まれ、圧倒的なチョロさで即堕ちし、妹達にも呆れられてしまう結果となるのだから。

 

だがしかし、一難去ってまた一難とでも言うべきか。今度は生徒会長を務めるジークリンデ(表紙右)がノアへと接近し、魔物の大群が迫る中で行われる野外実戦授業への協力を依頼してくる。

 

 その胸の中にあったのは父親からの命令。ノアを篭絡し、我等の陣営に取り込んでしまえという命令だった。

 

言わば貴族間の勢力争い、貴族同士だからこその戦いへと知らず知らずのうちに巻き込まれていたノア。

 

だがしかし、触手魔術馬鹿である彼にとってはどこ吹く風。寧ろ彼の関心は現れた強敵、自分や師匠よりも上位の触手魔術を使いこなすというとんでもないドラゴンの方へと向く。

 

「君がどんな理由で触手を使うのか、なぜそうも飢えたように暴れるのかも僕はわからない。だけど、僕には守りたい人たちがいる。だから、君を倒すよ」

 

皆で協力し挑んだ強敵との死闘、その結果はもはや言うまでもないだろう。同じ触手使いとして、自分より上位の魔術を見せつけられたノアが燃えぬ訳はないから。

 

 敵も味方も触手の蹂躙、ヒロインもノアも例外なく。そんな当社比三倍とでも言わんばかりに触手が唸り、新たな痴態が量産されていく今巻。

 

前巻を楽しまれた読者様、少女の嬌声と痴態が好きという読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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