読書感想：殲滅魔導の最強賢者2 無才の賢者、魔導を極め最強へ至る

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前巻感想はこちら↓

さて、前巻の終盤でとある切っ掛けで手に入れた魔導具に宇宙の魔物である̪̪̪熾星霊の欠片が込められている事に気付き、その欠片に込められていた「理外の術」を非常識な手段で手に入れた我らが主人公、ガイアス。だが、その力はまだ絞り粕のような力でしかなく。まだ一歩だけ踏み出した、ただそれだけである。

では更に力を手に入れる為にはどうすればよいのか。まだまだ熾星霊本体に挑むには程遠く、挑む為にはもっと力が必要である。

「つまり、熾天会の拠点を見つけて襲撃すればいいってことですね」

そこでガイアスが選んだのは、そもそもこの魔導具を創り出した組織である熾天会。歴史の裏に潜む奴等を襲撃しその力を奪ってしまおうというもはや敵が可哀想になってくる選択肢であった。

これに困るのは勿論熾天会の面々である。ガイアス達を廃棄した拠点へ誘導したり、非合法な手段で強化した面々をぶつけたりと、ガイアス達を殺す為に力を尽くす熾天会の面々。

が、しかし。そもそも非合法な方法で力を得た程度では届かぬのが最強の頂である。そしてその最強の頂にいるガイアスは、既に理外の術を己の物とし、新たな力を手に入れていたのである。

その力とは、「半神化」。時間制限はあれど発動中は更なる最強の頂へと踏み込める、正に鬼に金棒と言わんばかりの力。

頼りすぎると魂すら変質し魔へと堕ちる。が、そんな心配はガイアスにはするだけ無駄である。

「なるほど、こんな感じか」

何故なら見様見真似をしただけで、いとも簡単に力を制御できるのが彼だからである。

「久しぶりに、一撃で終わらない戦いができた。・・・・・・相手をしてくれたことに礼を言おう」

そして、半神化の力など無くとも最強の武器を使った一撃を以て終わらせてしまうのが彼である。

そう、最早言うまでもない事かもしれないがやはりガイアスは最強である。故に現状、苦戦はありえず。寧ろ敵になった者達がどう策を巡らせ対抗するのかを楽しむのが、この作品の本質であるのかもしれぬ。

そういう意味ではこの巻は、更なる力を得て更に最強へと踏み込むと言う意味において更に面白さが上がっていると言える巻なのである。

前巻を楽しまれた読者様、やっぱり主人公最強ものが好きという読者様にはお勧めしたい。

きっと貴方も満足できるはずである。