読書感想:ちっちゃくてかわいい先輩が大好きなので一日三回照れさせたい2

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前巻感想はこちら↓

https://yuukimasiro.hatenablog.com/entry/2020/07/11/001954

 

さて、今巻の感想は一体何を語ればよいのかと悩まれている画面の前の読者の皆様がおられたら、私より一言。今巻も花梨先輩が可愛い。

 

以上、Q・E・D。感想終わり、解散。

 

・・・無論嘘である。流石にこんなに短く感想を終わるのは私の主義主張に反するわけであり、ここで終わるわけはないので安心してほしい。

 

が、しかし。言ってしまえばやはりこの作品の感想はそこに集約されるのであり、前巻にも増して花梨が可愛い、それが確かな世界の真理なのである。

 

「花梨先輩はトイプードルとかヨークシャーテリアとかの小型犬みたいです」

 

「それってキャンキャンよく吠えるってこと⁉」

 

「いえ、小さくてかわいらしくて思わず頬ずりしたくなるくらいだということです」

 

相も変わらず、龍之介のドが付く程に直球ど真ん中な言葉の剛速球に簡単にアウトに追い込まれ。それどころか、ご飯を食べる所を凝視され更には剛速球をぶつけられ。

 

最早三振どころか大体ゲームセット。そう言わんばかりに今巻も龍之介の一撃が冴え渡り、花梨はさながら猫の如く叫び、先輩の威厳を保とうと思っても出来ず。

 

そんな中、文化祭という学生にとっての一大舞台が迫り、龍之介と花梨が所属する放送部はニャンメイドカフェを催す事となり。

 

猫耳と尻尾のニャンメイド。それは花梨だけではなく、スタイル抜群の後輩の星奈や、フレンドリーな先輩の真衣まで巻き込み繰り広げられ。

 

が、しかし。龍之介はそんな他の花たちに見向きもせず、花梨だけを見つめ、他の二人にも流れ弾で被弾させる程の剛速球を次々と繰り出し。

 

そんな中、龍之介と元の仲間である野球部の仲間との会話を盗み聞きしてしまった花梨。その心に去来するのは、彼を巣立たせるべきという優しさと親心。

 

「・・・・・・やっぱりやだよ・・・・・・! りゅ、龍之介がいなくなっちゃうなんて・・・・・・っ・・・・・・!」

 

だけど、その心に嘘はつけなかった。その心から溢れた花梨の本当の心。それは龍之介に何処にもいってほしくない、ちょろいと言われても良いから自分の側にいてほしいという真っ直ぐな思い。

 

前巻が龍之介が花梨に想いを届ける巻であるなら。今巻は花梨が龍之介に想いを届ける巻と言えるだろう。

 

例えばどこかのカップルのように、まるで落ちていくかのように急でもなく。少しずつ熟成して深めていくかのように、丁寧にお互いに外堀を埋め合い、少しずつでも確実に想いの甘さを深めていく。

 

前巻にも増して可愛く甘く。愛おしさと尊さに溢れた今巻。

 

前巻を楽しまれた読者様、やはりラブコメが好きな読者様にはお勧めしたい。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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