読書感想:聖剣学院の魔剣使い2

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前巻感想はこちら↓

https://yuukimasiro.hatenablog.com/entry/2020/06/16/234854

 

(・・・ゑ、前巻の記事から割と間が空いてませんかって? 色々書きたい記事があったのとブログで感想を書きたいシリーズを纏めてたらこんな時節になってしまったのですすいません。何とか今月の公式発売日までに残り三冊、感想記事を上げれるように頑張ります)

 

さて、兎にも角にも志瑞祐先生の新作、その続刊である。通常、ファンタジー系の作品の二巻と言うと様々な伏線、敵組織の本格的な登場などがあり本格的に作品が始まるという印象が強いかもしれない、画面の前の読者の皆様にとっては。そういう意味においては、この二巻は二巻として完璧であると言っても過言ではない。

 

前巻でイラストは無いながらも登場した孤児院の少女、ティセラもイラスト付きで登場し、彼女やリーセリアと共にプールに行ったりと日常を満喫するレオニス。

 

そんな彼は帝国の第四皇女が来訪するという話を聞き、将来的な一手の為にも会う事を決め。

 

しかし向かった先に待っていたメイド服姿の少女は。同じ小隊の仲間である火力担当、レギーナ(表紙)だった。

 

「少年、お姉さんがお菓子を買ってあげますよ。それとも胸を揉みますか?」

 

「露骨に誤魔化した⁉」

 

露骨に誤魔化されたその先、知る事になるのはレギーナと第四皇女の因縁。彼女の生まれに関する秘められた事実。

 

そして、皇女が乗る戦闘艦で行われる歓迎パーティへと襲撃をかけてきたのは謎の魔女に率いられし獣人達。奴等が持つ武器―――その銘は「魔剣」。

 

「―――我が<王国>に手を出した罪、贖って貰うぞ」

 

魔女を止めるべく立ち塞がったレオニスが聞いたのは、女神の事。

 

立ち塞がるヴォイドの王、その名は<ゾルグスター・メゼキス>。かつてのレオニスが手にした魔王殺しの武器の一つ、遠き過去の果てに失われた筈の魔へと堕ちた聖剣。

 

そう、この二巻はファンタジー系作品の二巻で行うべきイベントを網羅しているのである。その上でリーセリアへと目を向けつつ、レギーナ達他の仲間達にも注目したくなるように、読者の目を向けさせる仕込みを打ってきているのだ。

 

だから、二巻という本当の始まりを見てわくわくが止まらない。敵組織の登場、そして新たな最強の敵との激突に心湧きたつのが止まらなくなるのである。

 

前巻を楽しまれた読者様は是非。今から読むという読者様も勿論是非に。きっと楽しめる筈である。

 

https://www.amazon.co.jp/dp/4040640039?tag=kadoofce-22