読書感想:エロティカル・ウィザードと12人の花嫁 2

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前巻感想はこちら↓

https://yuukimasiro.hatenablog.com/entry/2020/02/04/235848

 

さて、エロスに満ちた作品が続刊を迎えるとその方向性が気になったりするのは私だけであろうか。ではこの作品の二巻は一体どんな方向へと進んでいく事になるのか。

 

前巻で物語の方向性を示し、ハーレムを作るという事を進める事となる隼平。彼に対し、第一の花嫁であるソニアが提案したのは、仮の恋人関係となり絆を深めるという事。

 

そんな彼の前に現れたのは第三の花嫁となるべきアメリカから来た少女、エイミー。そして、アメリカにおいて活躍する正義の魔法使い、エクセルシア(表紙右)である。

 

花嫁の中でも最強クラスのタンクとしての実力を持つ彼女は正義の仮面を被り、その裏に隠しているのは彼女の本心。

 

それは、復讐したい相手がいるという復讐心。そして、自らに奴隷の印を刻んだ相手に対しての思惑。

 

彼女は知っていた、かの憎むべき相手はただ憎めばよいというだけではないという事を。彼女にだって、事情があったという事。

 

「『この世界も捨てたもんじゃないでしょ?』って云ってやりたいの。それでトリクシーが自分のしたことを悔いたら、私の勝ちよ。そのために世界をもっと良くするわ」

 

復讐とは、直接相手に手を下すだけが復讐に非ず。相手の事を思い出さぬ程に幸せになってやるのも、一つの復讐の形なのである。

 

そんな彼女と隼平が向き合うのは、エクセルシアを利用し悪を為してきた憎むべき相手。

 

しかし、その力のあり方は哀しいものであり、どこか歪んだままに突き進んでしまったが故に辿り着いてしまった力。

 

だけど彼女にはあったのだ、復讐を捨てられるほどの理由が。そして彼女の背にはいた、彼女を愛してくれる数多の人達が。

 

「世の中、そんなに捨てたもんじゃない!」

 

高らかに叫び繰り出した拳が、悪も流星も纏めて打ち砕く力となる。

 

そこにいるのは、確かに今輝いている一人のヒーローなのである。

 

前巻を始動の巻とするならば、今巻は間違いなく本格的に動き出す始まりの巻であり、世界観の根底に少しずつアクセスしていく巻と呼んで差し支えない筈である。

 

前巻よりも熱さと激しさを増したバトルに焦点を当てられた今巻。

 

熱いバトルが読みたいという読者様、やっぱりエロも楽しみたいという読者様。

 

そして、前巻から引き続き読んでいるという読者様にも是非読んでほしい。

 

きっと満足できるはずである。

 

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